妊活応援ブログ

池田麻里奈

第11回

特別養子縁組は誰のための制度?(前編)

特別養子縁組をテーマにしたドラマのひとつ「朝が来る」(オトナの土ドラ)は見ていますか?
不妊当事者や養親の気持ちがよく取り込まれてるだけではなく、生みの親の背景がここまで詳しくスポットライトが当たることなかったと思います。丁寧に取材されたのかもしれませんね。
安田成美が演じる養親夫婦と子の家族団らんシーンを見ているだけで、涙が出てしまいます。

第4話、第5話は「親のためではなく、子供のための制度」という言葉が何度も出てきました。
養子縁組あっせん団体の代表が説明会ではっきりと参加者に忠告し、主人公の養親もそれについて語ります。説明会の参加者がザワザワするシーン。
不妊当事者の立場からすると、この言葉は「親は幸せになってはいけないの?」「不妊の気持ちを無視されているみたい」と感じる人もいます。私は、「もうひとつの選択肢、養子縁組を考える」という会を定期的に開催していますが、この話題は毎回はずせません。不妊当事者同士だからこそ語れる大事なことです。

私自身のことを書くと、特別養子縁組を調べ始めた30代前半の頃、この言葉の意味を悩みました。親のための制度とは端から思っていませんでしたが、「子供のための制度」と聞いてもピンと来ていませんでした。
あれから色んな人と出会い、養親さん、里親さんのお宅に実際に伺って話を聞いたり、支援団体で社会的養護が必要な子供と関わったり、熊本のこうのとりゆりかごの分厚い報告書を読んだりと、自分なりに学び経験を積んで特別養子縁組の制度を徐々に理解してきたつもりです。
でも、私が普段目にする赤ちゃんと養子の赤ちゃんの境遇の違いを体で感じてなかったと言えます。
それは、赤ちゃんが守られて幸せに育つことがあまりにも私の中では当然すぎたため、親に抱かれていない、抱かれることが叶わない赤ちゃんを想像しきれていませんでした。
私の周囲の赤ちゃんは友達の子、親戚の子で、誰かにしっかり守られて愛情をかけてもらっていた・・・。
ママパパに抱っこされて守られている赤ちゃんしか私の周囲にいなかったからだと言い訳ですけれど、振り返ります。

ある日を境に「子供のための制度」という考えがストンと入ってきました。乳児院のボランティアで赤ちゃんをこの手に抱いた瞬間でした。
その感覚は今でも覚えています。たくさんの迷いはどこかへ飛んでいき、人として大人として命を守らないといけないと直感で思いました。すべての細胞が動く感じは初めて、他のことは考えられなかった。
この子を抱いて自分のことを優先的に考える人はいないと思う。友達の子を何度も抱いているけれど、全く違う感覚でした。

つづく

お知らせ

冷えや健康のことをテーマにお話会をします。
「温かいカラダ作りのお手伝い~妊活中の気持ちと身体、みんなでおしゃべりしませんか?」
日時:平成28年7月28日(木)13:00~15:00
場所:吉祥寺Sound Cafe(吉祥寺駅徒歩5分)
参加費:1000円
対象:子供を欲しいと思っている方、これから不妊治療を始める方、現在不妊治療を行っている方
詳細はイオンドクターのホームページ(http://www.iondoctor.com/event.html)

はじめての不妊治療

はじめての不妊治療の方に向けて、「不妊治療とは」「セルフチェック」「不妊治療の流れ」「治療方法」「運命の病院に出会う5つのコツ」「初めて体験」「パートナー(男性)の不妊について」「不妊治療用語集」をまとめました。

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