赤ちゃんは生まれてきたときは、先天性歯とよばれる例外をのぞいて、歯はありません。
成長とともに、前歯から順に生えてきます。
生えてきた歯は乳歯ですが、前歯では小学校低学年頃まで、奥歯では小学校の高学年頃まで永久歯に生え変わりません。
つまり、永久歯に生え変わるまでの期間、むし歯を防いで、守らなければならないのです。そのためには、永久歯と同じく食後の歯みがきが大切です。
赤ちゃんにはどんな歯ブラシを使ったらいいのでしょうか。
赤ちゃん用の歯ブラシについて、わかりやすくご紹介します。
赤ちゃんの歯みがきのステップアップ

最初のステップ
歯が生え始めたからといって、最初から歯ブラシを使って歯を磨く必要はありません。
赤ちゃんのお口をみてもらえばわかりますが、唾液がたくさん出ています。
大人と違って、唾液の性状も水のようにサラサラして、流れがよいです。この唾液の働きで、お口の中の汚れを洗い流しています。
歯が生え始めた頃は、ガーゼや綿棒できれいにする程度で十分です。お口の中を触ることに慣れてもらうことに重点をおきましょう。
次のステップ
ガーゼや綿棒での歯みがきになれたら、次のステップはいよいよ歯ブラシです。
年齢ではだいたい8〜12ヶ月、上下の前歯が2本ずつくらい生え揃った時期です。
歯ブラシに興味を持ってもらうために、赤ちゃんに渡してお口の中でかみかみさせるのもいいでしょう。
ただし、このとき歯ブラシを口に入れて動き回らないように注意してください。
歯ブラシをくわえて動く癖がつくと、将来はブラシを口に加えたまま歩いて、転倒し思わぬ事故を引き起こす可能性があるからです。
赤ちゃん用の歯ブラシを選ぶときのポイント

赤ちゃん用の歯ブラシは、大人用の歯ブラシとは異なったデザイン状の特徴があります。
そんな赤ちゃん用歯ブラシは選び方もやはり異なります。
ヘッド(毛先)部分が小さい
赤ちゃんの歯は成長途中です。
歯だけでなくお口も小さいですよね。
小さなお口に大きな歯ブラシを入れると、関係のないところにあたって歯茎を傷つけるかもしれません。
赤ちゃんの小さなお口に合わせた小さめのヘッドの歯ブラシを選びましょう。
ハンドルデザイン
赤ちゃんは、大人のように器用にものを握ることが出来ません。
赤ちゃんが自分でも握りやすいようハンドルにデザイン上の工夫がしてあるものを選びましょう。
のど付き防止プレート
赤ちゃん用に握りやすい歯ブラシにしても、上手に動かすこともやはり難しいものです。
誤ってのどを突いてしまうおそれもあります。
そこで、のどを突くのを防ぐために、円板状の防止プレートが付属している赤ちゃん用歯ブラシがあります。
必ずしもなくてはならないものではありませんが、あった方が安心ですね。
仕上げ用歯ブラシ
赤ちゃんは、当然ながら自分自身では上手に歯みがきができません。
カミカミしているだけということも珍しくありません。やはり最後は、親御さんの手で仕上げみがきをしなければなりません。
しかし、赤ちゃんの小さな手に合うように作られた赤ちゃん用歯ブラシで、仕上げみがきをするのは、大人の大きな手では赤ちゃん用歯ブラシは握りにくいためにとても難しいです。
そこで、仕上げ用歯ブラシも別に用意しましょう。
仕上げ用歯ブラシは、ハンドル部分は大人が握りやすいよう長くていいのですが、ヘッド部分は赤ちゃんの小さな口に合うよう小さなものを選んでください。
赤ちゃん用歯ブラシのタイプ別ご紹介

指サック型
①カネソン ゆびっこ歯ブラシ
- 発売元:カネソン本舗
- 対象年齢:6ヶ月から
- 指サック型の歯ブラシです。
無色透明なシリコンゴム製の指サックの先に、やわらかいブラシがついていて、親御さんの指にはめて使います。
熱湯で消毒できるので、衛生面でも安心ですね。
②ゆびde歯ブラシ
- 発売元:PIPBABY
- 指サック型の歯ブラシです。
シリコンゴムで作ってあるので軟らかい上、指先にはめても赤ちゃんの歯の感じが伝わります。
指のサイズに合わせて、レギュラーサイズとワイドサイズの2種類が入っています。保管用ケースも付属していますので、持ち運びも安心です。
赤ちゃんに持たせるタイプ
①BABY シリコン歯ブラシ ぴから
- 発売元:ファイン
- 対象年齢:6ヶ月から18ヶ月
ぴからの特徴は、ハンドル部分の形です。赤ちゃんでも握りやすいように丸形になっています。
シリコンゴムで作ってあり、軟らかく、歯食いを傷つける心配が少なくなっていますので、歯ブラシに慣れさせるため、カミカミしても大丈夫です。
もちろん、衛生面でも、煮沸消毒・薬液消毒どちらも大丈夫なので、安心ですね。
②ベビーバナナ歯ブラシ
- 発売元:BABY LAND
- 歯ブラシの形がバナナの形をしたかわいい歯ブラシです。
赤ちゃんが喜びそうなデザインにしてあります。
バナナの形をしたハンドル部分が、赤ちゃんの手でも握りやすいように、工夫してあります。
シリコンゴムで出来ており、軟らかく安全性も考慮してあります
③にこピカ ベビー歯ブラシ 自分でみがく用
- 発売元:和光堂
- この歯ブラシは、毛先がぐるっと360度リングブラシになっているのが特徴です。
- どの角度でも磨きやすいようにデザインしてあります。
歯以外のところにあたっても痛くないように、0.06[mm]の極細毛になっています。
もちろん、のどを突きにくいセーフティー構造になっているので、安全面にも配慮してあります。
④親子で乳歯ケア 乳歯ブラシセット
- 発売元:ピジョン
- 対象年齢:6ヶ月から18ヶ月
- 自分で歯みがきをするトレーニング用歯ブラシです。
6〜8ヶ月用、8〜12ヶ月用、12〜18ヶ月用の3種類が入っていて、それぞれ少しずつ大きくなっています。
ハンドル部分は、滑りにくいようにラバー加工してあり、毛先の形状をそれぞれ工夫してあります。
喉を突くのを防ぐための防止プレートが別に入っており、歯ブラシに装着して使います。
仕上げ用歯ブラシ
①バトラー こどもハブラシ♯77
- 発売元:サンスター
- 色:ホワイトのみ
対象年齢:0〜6歳児の仕上げ用歯ブラシです。
バトラー こどもハブラシの特徴は、毛先にあります。
奥歯の溝についた汚れも取りやすいよう、毛先がテーパード加工してあります。
♯77の毛先は3列ですが、非常にコンパクトになっています。
②teteo はじめて歯みがき 仕上げみがき用
- 発売元:combi
- 仕上げ用の歯ブラシです。
大人が持ちやすいようなハンドルデザインになっていますが、毛先部分は赤ちゃんの口に合うように小さめになっています。
2本セットでの発売です。
③クリアクリーン キッズハブラシ 0〜2才向け トレーニング用仕上げみがき用
- 発売元:花王
- 対象年齢:0〜2歳
子ども用のトレーニング用歯ブラシと、大人用の仕上げみがき用歯ブラシがセットになっているのが特徴です。
子ども用には、喉を突くのを防ぐためのプレートがついています。
仕上げみがき用は、大人が持ちやすい長いハンドルと、乳歯に適した小さなブラシがついています。
赤ちゃんが嫌がらないように軟らかい毛先になっています。
まとめ

赤ちゃんも歯が生えてきたら歯みがきが必要です。
最初から歯ブラシで磨くのは難しいですが、慣れてくれば歯ブラシを使って歯を磨くようにしてあげてください。
赤ちゃん用の歯ブラシを選ぶときは、ヘッド部分が小さく、ハンドル部分が赤ちゃんでも握りやすいようデザインされているものを選んでください。
のどを突くのを防止するプレートがあれば、より安全です。
そして、仕上げ用歯ブラシは別に用意し、最後は親御さんが仕上げみがきをするようにしてください。