母乳をうまく飲ませられないときは
赤ちゃんに母乳をうまく飲ませられるようになるまでは、赤ちゃんやママによって個人差があります。
ほとんどの場合何度も繰り返すうちに赤ちゃんの吸啜力が付きママも授乳に慣れてうまく飲ませられるようになります。
慣れるまではつらいこともありますがストレスや疲れをためないようにあまり悩まないことが大切です。
初産婦さんは赤ちゃんもママも授乳が初めてのことなので、なかなか上手にできないことが多いものです。
特に乳頭に陥没や扁平などのトラブルがあるあると、赤ちゃんが上手になるまでに時間がかかることがあります。
けれど、どんな乳首でもほとんどの場合、赤ちゃんに吸われるうちに皮膚の伸びが良くなりうまく授乳できるようになります。
赤ちゃんはお腹がすくと泣いて怒りますが、慣れるまでは仕方のないことと思いましょう。
あきらめず何度も授乳を繰り返しいろいろと試していくうちに、だんだんできるようになっていくものです。
出産直後はおっぱいがうっ血し飲ませにくい
出産してから2~4日経つと乳房がうっ血しパンパンに張った状態にってしまい、その影響で乳頭部分も張ってしまったり硬くなってしまうため、赤ちゃんが吸おうとしても滑ってしまいなかなか飲ませられないことがあります。
その場合は、授乳前に乳頭から乳輪部分をマッサージをしたり授乳の前に少し搾乳して、張りをなくし伸びやすくしてからあげてみましょう。
赤ちゃんの舌の上に乳頭が届くと上手く吸えるので、赤ちゃんの口に乳頭が入りやすいように乳頭部分が少し平たくなるように摘まんで持ち、赤ちゃんの口が大きく開いたときに、タイミング良く口の中に入れてあげましょう。
摘まんだ手を離すと滑ってしまうときは、しばらくはおっぱいを摘まんだまま飲ませおっぱいが柔らかくなってきたらそっと離してみましょう。
初めは難しいですが何度も繰り返したり様々な姿勢でこの動作を繰り返していくうちに、だんだんとコツがつかめてきます。うまくできないときは助産師さんや看護師さんに手伝ってもらいましょう。
うまくいかないときでも根気よく頑張ってみましょう。
哺乳瓶でミルクを与えてしまうと、赤ちゃんは飲みやすい人口乳首に慣れてしまい、ママのおっぱいを泣いて拒否するようになることがあります。
母乳育児をしたいと思っているママは気を付けましょう。
日ごろの手入れで飲みやすい乳首へ
乳首に扁平や陥没などのトラブルがあるときは、 妊娠中からマッサージをしてお手入しておくのが一番ですが、産後に気付いてからでも遅くはありません。
授乳や搾乳後の柔らかい状態で乳頭が伸びるようにマッサージをしましょう。
マッサージをし過ぎると刺激でどんどん母乳が作られてしまうので、乳頭を何度も伸縮するのではなく伸ばした状態を保つ程度にしましょう。
マッサージ後はワセリンなどを塗って乳頭の乾燥を防ぎましょう。
少し努力が必要ですが、赤ちゃんが吸えないおっぱいというのはほとんどまれなので、あまり心配しなくても大丈夫です。
出産後はホルモンの影響で、気分が落ち込みがちですが、自分の育児に自信を持って頑張りましょう。
赤ちゃんが吸えるようになる一番の近道は、とにかく何度も繰り返し授乳することです。
赤ちゃんの体重は出産後に少し減ってしまうので、うまく飲ませられないと心配になるかもしれません。
この現象はほとんどの赤ちゃんにおこることなのであまり心配はいりません。
減った後はだいたい1~2週間かけて出産直後の体重に戻ります。