1歳を過ぎたら断乳した方がいい?
1歳を過ぎたからと断乳をしなければならないと言う事はありませんが、赤ちゃんに歯が生えている場合はおっぱいを吸ったまま寝てしまうと虫歯の原因になってしまうので、夜間の授乳はなくすといいかもしれません。
1歳近くになると離乳食から十分に栄養が取れるようになるので、断乳をするときは離乳食を工夫し栄養不足にならないように気を付けましょう。
赤ちゃんの自我が目覚めるとおっぱいの記憶が長く残りやすく、断乳をすると激しく泣くことがあるので、大変な思いをするママは多いです。
赤ちゃんの中には1歳近くになると自然とおっぱいを卒業できる子もいますが、なかなかおっぱいから離れられない子もいます。近々仕事に復帰の予定や兄弟の計画がある場合、スムーズに断乳したい場合は、自我が目覚めてしまう前に断乳するといいでしょう。
生後半年ぐらいでも離乳食やミルクなどからしっかり栄養がとれていれば断乳はできます。
主な断乳の方法

断乳の方法はいくつかあり主な方法は、段々とおっぱいの存在を薄くする、一気に断乳する、ミルクに切り替えるなど様々な方法があります。
赤ちゃんがまだ小さいときはどの方法もうまくいきやすいですが、赤ちゃんが1歳近くの場合は少し工夫が必要になってきます。
おっぱいの存在を段々と薄くする方法は、赤ちゃんがわからない程度におっぱいと触れる時間を減らしていき卒乳に近い形で断乳します。
一気に断乳する場合は、赤ちゃんが一切おっぱいに触れないようにし、お風呂はママ以外の人と入るか一緒に入るときはタオルで隠すなどして対処します。
どちらの場合も、少し前から赤ちゃんにおっぱいとバイバイしようねと言って聞かせてあげたり、赤ちゃんと断乳の日を決めておくのもいいでしょう。
少しでもおっぱいと触れ合う時間があると赤ちゃんがおっぱいから離れるのに時間がかかるので、お勧めは一気に断乳してしまう方法です。
これらのほかに、胸に絵を描いたり乳頭にからしやわさびを塗るなどの方法もありますが、これらはあまり良いとはされていないので、最終手段にとっておきましょう。
スムーズに断乳するためにも、断乳の前から授乳の回数を減らしたり授乳をミルクやほかの飲み物に変えるなどして、赤ちゃんに負担がかからない程度でおっぱいの存在を段々薄くしていきましょう。
その他におっぱいを欲しがりそうなそうな時は色々な話をしたり、おもちゃを与えたり、外出をするなどしておっぱいから興味をそらすなど様々な方法を試してみましょう。
断乳時は赤ちゃんを安心させてあげましょう
断乳時は赤ちゃんの心が不安定になりがちで、夜泣きをしたりおっぱいを欲しがり激しく暴れることがあります。
そうなるとママは大変ですが、ママがイライラしていると赤ちゃんにも伝わってしまうので、心にゆとりをもって抱っこしてあやしてあげましょう。
なかなか泣き止まないときは、お茶やジュースを飲ませる、他のことに興味を持たせる、優しく語り掛ける、外を散歩するなどで対処してみましょう。
この様なことが繰り返していくうちにだんだんと落ち着いてくることがほとんどなので、根気よく頑張りましょう。
ママの心が折れそうなときは断乳をもう少し先延ばしにしてもいいと思いますが、二度目三度目となるとさらに難しくなる傾向があるので、頑張れそうなときは一度目で断乳を成功させましょう。
ママも無理に頑張る必要はありません、ママの体調や心の状況に合わせて断乳を進めていきましょう。

一気に断乳をする場合は、夜間に大泣きしたり暴れたりする子が多いので、断乳する前にストローマグなどの簡単に飲める物を練習し、夜泣きの時にすぐ水分補給ができるように準備しておきましょう。
また、日中はとにかく体を動かし疲れさせるようにすると、寝つきがよくなります。
おっぱいが無いことに慣れるまで、赤ちゃんとママの根競べになります。
初めの数日は大変ですが抱っこやおんぶ、語り掛け、散歩など様々な方法を試して頑張りましょう。
卒乳したいときはゆっくり焦らず気長に二人のタイミングで
卒乳とは赤ちゃんが自然に断乳できることを言います。卒乳を希望する場合は、ママが徐々に卒乳ができるように促しながら赤ちゃんが自ら止められるまで気長に付き合いましょう。
この場合も少しづつおっぱいと触れる時間を減らしていくとうまく卒乳できることがあります。
ママは赤ちゃんに「恥ずかしいよ~」「赤ちゃんみたいね」など、赤ちゃんをけなし不安を与えるような言い方は絶対にしてはいけません。
赤ちゃんは一度止めてもまたおっぱいを吸いたがることもあります。
その時またおっぱいを吸わせても大丈夫です。
段々とおっぱいから離れる時間を増やしながら、自然と離れられるのを待ちましょう。
卒乳は親子によって様々なので、赤ちゃんに合った卒乳方法でおっぱいを卒業しましょう。
断乳中、断乳後、卒乳後のおっぱいケアは忘れずに
断乳や卒乳をすると母乳がたまりうっ血し痛みを伴うこともあるので、1日数回か乳房が張ってきたときに圧を抜く程度の搾乳をしましょう。
母乳をためたままにしてしまうと乳腺炎をおこしたり、乳房が重くなり支える腱が切れてしまいおっぱいが垂れてしまいます。
母乳の出る量が少なくなると段々と作られる量も減っていきます。母乳の出る量が少なくなって来たら母乳をすべて出し切りましょう。
その後は週に1回程度きれいに出し切る程度の搾乳を繰り返していると止まります。
搾乳は乳腺を傷つけないように行うことが大切です。