もくじ
母乳育児をしていると、乳腺炎になったり、赤ちゃんの体重が増えなかったり…卒乳や断乳といった悩みも尽きませんよね。
初めは対処法がわからず、赤ちゃんのお世話でいっぱいになり、自分のケアは後回しにするなんてこともあります。
ただ、母乳育児は赤ちゃんに影響するもの、後回しは結局のところ、赤ちゃんとママを苦しめてしまいます。
そこで授乳中の困りごとは、おっぱいに関するプロである助産師に相談してみましょう!
母乳外来では、授乳中のママの悩み事・心配事について助産師がサポートしてくれますよ。
母乳外来とは?
母乳外来とは、助産師による乳房のケアが受けられたり、母乳に関する悩みや不安などの相談ができる外来のことです。
多くは病院内の産婦人科や助産院に併設されています。
母乳外来といえば、乳腺炎になった時にお世話になる場所…と思う人が多いかもしれませんが、赤ちゃんの体重の増え具合や育児中のママの悩みなど、個々に合った適切な助言もしてくれますよ。
赤ちゃんとの生活に不慣れな時期など、母乳外来を活用できれば心強いママの味方になってくれるでしょう。
助産師とは?

助産師とは、妊娠しないとあまり聞き慣れない職業かもしれませんね。
助産師は、看護師の資格を有しており、助産師になるための大学などで1年以上学んだものが、国家試験に合格すると助産師として働くことができます。
主に出産の支援や、妊娠・出産・産後の女性や赤ちゃんに対して、健康に関する教育・相談を行う専門家です。
母乳外来受診の流れ
基本はほとんどが予約制です。平日の外来時間内に行っています。
病院によっては、24時間体制で受診できたり、往診してくれる場合もあります。
その場合は、時間外診療費などが加算されますので、緊急でない場合は予約制で受診しましょう。
1.受診の予約電話をする
電話をする際は、あれば診察券番号、名前、希望日を伝えましょう。
簡単に、受診の目的や症状を伝え、必要物品や赤ちゃん同伴の有無を確認しましょう。
2.受診日は時間に余裕を持っていく
受診の所要時間は30~60分程度が多いようです。
赤ちゃん同伴の場合、お世話時間も必要になるので、時間に余裕を持って出かけましょう。
3.受診する
ほとんどが個室で1対1の面談形式になります。
リラックスして、現在の症状や困っている事を話しましょう。聞きたいことがもれないように事前にメモをしておくのもおすすめです。
必要に応じて、赤ちゃんの身体測定や授乳の様子、乳房マッサージなどをしてくれます。
家に帰ってから実践できる方法を教えてもらいましょう!
乳腺炎などの症状があったり、赤ちゃんのトラブルがある場合は医師による診察を受ける場合があります。
4.再診の予約をする
次回の受診が必要な時は、そのまま予約をして帰ります。
母乳外来へ行く時の準備物品
持ち物
- 母子健康手帳
- 健康保険証
- あれば診察券
※ 基本的に母乳外来は保険適応ではありません。
必要に応じ、医師による診察を受けた場合は保険適応になるので健康保険証は持参しましょう。
(赤ちゃん同伴の場合)
- オムツ
- 着替え
- 授乳グッズ(ミルクと混合の場合):哺乳瓶 ミルク お湯など
服装
乳房のケアを受けたり、授乳方法のアドバイスをもらえることがあるので、授乳しやすい服装が望ましいです。
どんな相談ができるの?

乳房トラブルに関すること
- 乳房のしこりや痛み、赤み、発熱がある
- 乳頭に傷ができて授乳しづらい
- 陥没乳頭でうまくおっぱいが出ない
- 卒乳・断乳後の乳頭トラブルがある
授乳に関すること
- おっぱいの出が少ないと感じる
- ミルクを足す必要があるのか相談したい
- 授乳間隔があかず、赤ちゃんが泣いてばかりいる
- 母乳が出すぎる
- 上手な授乳の仕方がわからない
- 卒乳・断乳の仕方がわからない
- 離乳食と母乳の併用時期の進め方がわからない
- 仕事復帰後の母乳育児について
赤ちゃんのこと
- 赤ちゃんの体重が増えない
- 育児の不安や悩みがある
- ママが精神的にイライラする、涙が出るなどの情緒不安定
筆者は、卒乳時におっぱいが詰まりかけ、母乳外来を受診しました。
自分で搾乳するより、断然プロの助産師によるマッサージは効果があり、その後トラブルなく無事卒乳できました。
卒乳に対する自分の気持ちがついていかず、さみしさが強かったのですが、助産師に話を聞いてもらい、心身ともに軽やかに帰宅したのを覚えています。
母乳外来の選び方

病院選びのポイントは、ママが通いやすいかどうか、立地や価格も含め、助産師との信頼関係が築けるかも重要ですね。
診療費は、保険適応外なので診察料と乳房マッサージ料合わせて、地域差がありますが5000~1万円程度はかかります。
受診する前に、ホームぺージや電話予約する時に直接確認しておくと安心でしょう。
また、かかりつけ医に母乳外来が併設されているか妊婦健診時にチェックしておきましょう。
出産したかかりつけであれば、初診料はかからないこともあります。妊娠期からお世話になっている助産師に産後の相談もできることは心強いでしょう。
また、保健所で母乳外来の情報を教えてくれる自治体もありますよ。
まとめ
母乳育児は、慣れるまで初めての連続で悩みが尽きないものですね。
現代は核家族化が進み、ママの悩みを聞いてくれたり、アドバイスをしてくれる身内のサポートが得られにくくなりました。
ワンオペ育児で疲弊してしまわないように、周りに自分からSOSを出せることがとても大切です。
ママにとって、心から安心して相談できる人をたくさん作りましょう。
母乳外来もその1つです。ぜひ、活用してみてくださいね!