もくじ
おくるみは、赤ちゃんを包む大きなサイズの布のことです。
これは、生まれたてで体の柔らかい赤ちゃんを包みことができ、さらに防寒にも役立つものです。
おくるみは、生まれたてから生後3〜4ヶ月頃まで使用されるのが一般的です。
これからおくるみの役割と、選び方のポイントについて、詳しく解説します。
おくるみとは

おくるみは、赤ちゃんを包み込む大きな布です。
おくるみを使用する目的について、詳しくみていきましょう。
安心感を与える
赤ちゃんはおくるみに包まれると、ママのお腹の中にいる時のように感じて安心することができます。
モロー反射は、原始反射の一つで体をビクッとさせる反応のことです。
この反射に驚いてしまう赤ちゃんは少なくありません。
体をおくるみで巻かれることによって、ある程度モロー反射を抑えることができます。
抱っこしやすくなる
生まれて間もない赤ちゃんは、首や腰に安定感がなく、不安定で抱っこしにくい状態です。
おくるみに包むことで、赤ちゃんを抱っこしやすくなりますよ。
眠りやすくなる
海外では、赤ちゃんをおくるみでしっかりと包んで寝かせる国があります。
おくるみで包みことによって、ママのお腹の中にいた頃のように丸まった体勢になることで、安心して眠りにつくことができるためです。
また、新生児期特有のモロー反射によって、目覚めてしまうことを防ぐこともできます。
呼吸を妨げないよう、おくるみで優しく包み込んであげましょう。
体温調節のため
体温調節が苦手な赤ちゃんは、寒さが苦手です。
おくるみは、寒い時期の外出や、店内の冷房対策に最適なものです。
赤ちゃん体が冷えないよう、おくるみで包んだり、体にかけたりしましょう。
日よけに
赤ちゃんは肌が弱いため、紫外線対策が必要です。
外出するときは、おくるみを日よけとして使用することをおすすめします。
暑い日におくるみを使用するときは、暑さ対策にも気を配りましょう。
厚手のものをかけると、赤ちゃんの体温が上昇してしまいます。
パイル生地やガーゼなど薄手で、汗を吸収するものを選ぶとよいでしょう。
使用しなくなったおくるみの活用方法
おくるみは、生まれて間もなくから生後3,4ヶ月の間に使用されます。
しかし、その期間に使用するだけではもったいないですよね?
おくるみとしての役割を終えた後は、ブランケットやオムツ交換時の敷物などとして使用することができます。
くるみ方

赤ちゃんをしっかりと包むことができるよう、大き目のおくるみを準備しましょう。
おくるみの形によって包み方に違いがあります。
それぞれの包み方を見ていきましょう。
また、おくるみを使用する際の注意点についても紹介します。
正方形の場合
- 頭側の角を内側に折ります
- 折り目が赤ちゃんの首の下のあたりにくるよう、赤ちゃんを置きます
- 赤ちゃんの両腕を、体の横に沿うようにします
- 左側の布で赤ちゃんの体を巻くようにします
- 下側、右側の順に、赤ちゃんの体を包みます
長方形の場合
- 横長の長方形に置きます
- 布から赤ちゃんの頭が出るように、おくるみの中央部に置きます
- 左右どちらかの布の上の角を持ち、反対側の足の付け根あたりから、体に巻きつけます
- 反対側も同様に巻きつけます
- 赤ちゃんの足が、軽くあぐらをかくような形にします
- 左下の角を持ち、右の首元に向かって巻きつけます
- 反対側も同様に行います
注意点
おくるみを巻く時は、きつく巻かないようにしましょう。
赤ちゃんの呼吸を妨げないように、巻く時に力を入れすぎないように注意します。
力加減が難しいのですが、緩すぎずきつすぎずを心がけましょう。
さらに、おくるみを巻く時は、赤ちゃんが嫌がっていないかを確認しましょう。
声をかけながら行うと、赤ちゃんも安心できますね。
いつからいつまで使う?
おくるみを使用する期間に決まりはありません。
生後間もなくから、生後3〜4ヶ月頃までが目安となります。
この頃になると、モロー反射がなくなり、自分の意思で体を動かすようになります。
赤ちゃんがおくるみを嫌がるようになったら、使用を控えるようにするとよいでしょう。
素材で選ぶ

おくるみは、赤ちゃんを包むものですから、肌に優しいものを選びたいですよね。
では、どのような素材でできているものが適しているのでしょうか?
パイル生地
タオルと同じ素材でできているパイル生地は、保温性と吸収性に優れているため、夏に使用するのに適しています。
ミルクがこぼれたり汚れたりしても、洗濯しやすいのもポイントの一つです。

コットン
コットンは綿から作られています。
コットンは、水分をよく吸収し肌触りもよいため、赤ちゃんにぴったりな素材です。
コットン素材のおくるみは、厚さなどさまざまな種類のものが販売されています。
使用する時期に応じて、厚手のものや薄手のものを使い分けるとよいでしょう。
キルティング
キルティングは、2枚の布の間にわたを挟み、それらがずれないよう縫い合わせたものです。
キルティングは、柔らかくて軽いという特徴があります。
さらに、クッション性もあるため、おくるみとしてだけでなくオムツ交換の時の敷物としても使用することができます。
ガーゼ
ガーゼ素材のおくるみは、四季を通して使用できるものです。
ガーゼが重なり合うことでできる空気の層によって、通気性、保温性に優れています。
また、赤ちゃんの肌に直接触れても、チクチクするなどの刺激が少ないのが特徴です。
乾きやすいため、汚れたり汗をかいたりした後でも洗濯しやすく、清潔に使用することができると言えます。

フリース
フリース素材のおくるみは、温かいので寒い時期にお勧めです。
しかし、ポリエステルやアクリル繊維などの化学繊維でできています。
柔らかいように感じられますが、赤ちゃんにとってはチクチクしたり、痒くなったりすることもあるので注意しましょう。
季節で選ぶ
赤ちゃんは、体温調節が未熟なので、季節にあった素材のおくるみ を選びましょう。
夏におすすめ
赤ちゃんは代謝がよいため、汗をかきやすいですよね?
夏は、パイル生地やガーゼ生地のおくるみがおすすめです。
これらの素材は、薄くて軽く、汗の吸い取りもよいのが特徴です。
さらに、洗濯しても乾きやすいため、毎日清潔に使用できますね。
冬におすすめ
気温が低く、風も冷たい冬は、厚手のおくるみがすすめです。
コットン素材やキルティング素材のものを選ぶとよいでしょう。
また、ガーゼを何枚も重ねた厚手のものであれば、冬でも使用することができます。
お手入れの方法
赤ちゃんは汗をかいたり、時には母乳やミルクを戻してしまったりしますよね?
おくるみは汚れやすいので、洗濯をしやすく乾きやすいものを選ぶようにしましょう。
何枚か準備しておくと、清潔に使用することができます。
おくるみは、大きめのバスタオルでも代用できますよ。
おくるみを紹介

様々な種類のおくるみが販売されていますね。
好みに合った色や柄、素材などに配慮して選ぶようにしましょう。
綿、コットンガーゼ、キルティング、フリース、オーガニックコットンの5種類のおくるみを紹介します。
crir おくるみフェザー モレリン綿100%
綿100%で吸水性、通気性に優れています。
竹繊維が配合されているため、柔らかく上品なおくるみです。
選択しても乾きやすのが特徴です。
Schlegel おくるみ フラミンゴ
柔らかく肌触りがよい、コットンガーゼ素材のおくるみです。
通気性がよいため、気温が高い時期におすすめです。
フラミンゴ以外に、さまざまな柄のものが販売されているので、選ぶ楽しみがありますよ。
Alicia Lily
おくるみ以外に、ブランケットなどとして長く使用できます。
キルティング加工がされているため、敷物としてもおすすめです。
Schlegel おくるみ
フリースでできたおくるみは、冬の外出の強い味方です。
ふわふわで肌触りがいいのも特徴の一つです。
腰紐が付いているため、簡単に巻くことができます。
オルネット Oh dear Oh dear!
オーガニックコットンでできたおくるみです。
お風呂上がりのタオル代わりとしても、使用することができます。
まとめ
おくるみは、生後3〜4ヶ月までの短い期間のみ使用するので、購入せず、大きめのバスタオルで代用するというママもいるでしょう。
もちろんバスタオルでも代用できますが、素材によって特徴があり、使用に適した季節もあるため、使用期間に適したものを購入することも考えてみてはいかがでしょうか?
ブランケットや敷物としても使用できるものが多いため、長く使用できるものを選びましょう。