生後5.6ヶ月になると、赤ちゃんは寝がえりをうてるようになり、気が付くと横向きにになって寝ていることがあります。
赤ちゃんが横むきに寝ていると、つい大丈夫なのか心配になってしまいます。
そこで、赤ちゃんの横向き寝は大丈夫なのか、赤ちゃんが寝やすい寝方について説明していきます。
赤ちゃんの寝相
人の睡眠はレム睡眠と、ノンレム睡眠が交互に入れ替わっています。
レム睡眠の時は浅い眠りになり、その時に人は寝がえりなど身体が動くようになっています。
大人のレム睡眠は20%ほどの割合ですが、赤ちゃんは50%ほどの割合なので、眠り自体が浅く、そのため寝返りも頻回に起こるようになります。
赤ちゃんは、体温が37度前後と高めです。
熱もこもりやすいので、熱くなり布団をはいだり涼しい所に移動しようと寝返りをうつことも考えられます。
また、赤ちゃんは仰向けで寝ると、モロー反射という原始反射が出やすくなります。
びくっと両手をあげるので、それで赤ちゃん自身が起きてしまうことがあります。
好ましくない寝方
うつぶせ寝になると、乳児突然死症候群(SIDS)の発生が高まると言われています。
SIDSは何も予兆のないまま、乳児が死に至る病気で、窒息とは異なります。
しかし、その発生因子として、うつぶせ寝をすることで高まると言われています。
1歳頃まではうつぶせ寝をさせない、できるだけ母乳で育てること、家族はたばこをやめること、など行うことでSIDSのリスクを少なくすることができるといわれています。
横向き寝はよいのか
赤ちゃんが横向き寝をすること自体は、問題ないとされています。
そもそも、赤ちゃんは子宮の中にいたころは、丸まって入っていました。
そのため、背中を丸めて足を曲げる横向き寝の姿勢は、お腹の中にいた時と同じ姿勢なので、赤ちゃん自体が安心します。
また、赤ちゃんは胃の形が十分にできていないので、ミルクや母乳を吐きやすくなっています。
横向きにさせることで、胃の内容物が消化しやすくなるので、吐き戻しをしにくくなります。
またげっぷが出ない時も、横向きにねかせると、逆流したとき窒息を防ぐことができます。
横向きに寝かせる注意点

赤ちゃんは横向きにしても、自分で寝がえりをしてうつぶせになってしまうこともあります。
そのため、ベッドマットが柔らかいものだと、顔が埋まってしまう可能性があるので、硬いものにします。
また、大人の枕で寝かせるのではなく、赤ちゃん用の小さくて薄い枕を使用します。
赤ちゃんの周りには、ぬいぐるみなど置かないようにします。
赤ちゃんが動いて、ぬいぐるみなどが顔にかからないようにするためです。
そしてなるべく起きたときは、赤ちゃんの様子を確認し、もしうつぶせになっているようだったら、仰向けや横向きに直してあげるとよいでしょう。