もくじ
生まれたての赤ちゃんの時から、2年がたちました。
よちよち歩きだったのに、今では走ったり言葉も増えてきたりして、ずいぶん成長したなと喜んでいる方が多いのではないでしょうか。
でも、反対に周りと比べるとできないことが多いと、悩んでいる方もいらっしゃると思います。
ここでは、2歳の子どもの発育や発達状態、発達に応じた注意点、反抗期等についてわかりすく説明致します。
2歳の体型

2歳の体型は、生まれた時から体重は約4倍、身長は約1.7倍になります。
ずいぶん大きくなって、しっかりとしてきましたね。
2歳の子どもは、厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査によると、おおよそ次のような体型です。
体型は、個人差があります。
子どもなりに大きくなっていれば、大丈夫です。
心配な場合は、医師に相談してくださいね。
2歳〜2歳6ヶ月未満
体重 | 身長 | |
---|---|---|
男児 | 10.06〜14.55kg | 81.1〜92.5cm |
女児 | 9.30〜13.73kg | 79.8〜91.2㎝ |
2歳6ヶ月~3歳未満
体重 | 身長 | |
---|---|---|
男児 | 10.94〜16.01kg | 85.2〜97.4㎝ |
女児 | 10.18〜15.23kg | 84.1〜94.3㎝ |
食事の変化
2歳頃の食事は、ほとんどの栄養を食事から摂ることができる反面、好き嫌いなども出てくる頃です。
離乳に関する考え方もご紹介します。
好き嫌いも出てくる頃
ほとんどの子どもが食事から栄養を摂るようになります。
でも、まだ試していない食材があったり、好き嫌いがあったりする時期です。
根気よく、食べさせていきましょう。
好きなキャラクターのお皿やエプロンを使ったり、盛り付けや味付けもちょっと変えてみましょう。
たまには、ピクニックをして食べるのも気分がかわりますよ。
離乳
離乳とは、ただ単に母乳やミルクを飲んでいないことを指すのではありません。
厚生労働省は、「離乳とは、母乳または育児用ミルクなどの乳汁栄養から幼児食に移行する過程をいう」と定義しています。
また、「離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態をいう」としています。
母乳やミルクを飲んでいても、食事からの栄養が中心になりつつある時期を離乳と言うのです。
卒乳をしていないママは、内心あせっている方も多いかもしれません。
でも、安心して下さい。
母乳は、いつまであげても大丈夫です。
ママと子どもが「もう、いいね」と思える時期まで待っていてもいいんですよ。
2歳の体の発達

2歳になると、ダイナミックな動きや手指の細かい動きもできるようになってきます。
運動能力
走ったり、大人用の椅子に上ったりできるようになります。
上っても、下りられないこともあります。
ダイナミックに動けるようにはなりますが、まだ不安定なことも多いです。
外では、飛び出しやケガに注意しましょう。
手先の器用さ
手先がかなり器用に動くようになってきます。
クレヨンで丸が書けたり、塗りつぶそうとしてみたりします。
タッパーなどのふたを一生懸命に開けようとしたり、引き出しやドアも好きなので、開けては閉めてを繰り返します。
それで、指をはさんで痛かったとしても、またやります。
大怪我をしないように、市販の危険防止グッズなどで工夫が必要ですね。
2歳の心の発達

2歳になると、心も発達してきます。
色々な意思表示ができるようになります。
おむつを変えてほしいことも、意思表示できます。
おむつを変えてもらうには、おむつとおしり拭きが必要なこともわかっていて、持ってくることもありますよ。
言葉と知能については、下記のようにできることが増えてきます。
ただし、個人差がありますので、あくまでも目安だと思ってくださいね。
言葉
2語文が話せるようになってきます。
でも、まだ1語しか話せないという子どももいますので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
長文だと、何を言っているのかわかりにくいです。
子どもには、短い文章ではっきりと、わかりやすく話しかけてあげるようにしてくださいね。
知能
自分の名前を呼ばれると返事ができたり、反応できたりします。
短い言葉を繰り返して言うことができたり、長い言葉でも語尾をまねしたりします。
自分の身体の名前(おなか、目、頭、手、足など)がわかるようになります。
このように、様々なことが理解できるようになります。
これは、子どもが、親が繰り返し口にしたり、行動したりしているのを見ているのです。
まねされて、思わず笑ってしまうこともありますよ。
2歳の幼児ができること

この年齢になると次のようなことができるようになります。
- 走ることができる
- 手すりや親の手を持って、階段を上ったり下りたりすることができる
- ものを車などに見立てて遊ぶことができる
- 人の身振りのまねができる
- 2語文が話せる(まんまちょうだい、わんわんきたなど)
- 肉や繊維のあるのものが食べられる
- 自分のしたくないことを表現できる
ずいぶん色々なことができるようになりますね。
走って興味があるものの場所に行って、しゃがんで観察したり、触ってみたりと行動が広がります。
反抗期
2歳くらいになると、自己主張をするようになります。
「魔の2歳」と呼ばれることもあり、自分の気持ちを伝えようとするのだけど、まだうまく言葉で表現できないことから、かんしゃくを起こしたり、奇声をあげたりします。
お友達や親に、噛みつくのもこの頃です。
「自分の気持ちがある」ということに理解し、汲み取ってあげられるといいですね。
かんしゃくを起こしても、自分でコントロールできないことがあります。
親がよしよしと、「〜したかったのね」「〜だったのね」と、気持ちを言葉にしてあげて、なぐさめてあげましょう。
それで、気持ちが落ち着いてくることがあります。
2歳の幼児の叱り方
2歳の時期は、ある程度、記憶ができるようになっていますが、危険なことや悪いことは、その都度注意していきましょう。
「あの時・・・」などと言ってもいつのことかわかりません。
繰り返し、根気よく言い聞かせて聞く必要があります。
2歳の幼児の遊び方
2歳頃になると、見立て遊びができるようになります。
人形遊びなど、本物ではないものをそれに見立てて遊びます。
人形を赤ちゃんに見立てて遊ぶ、積み木をバスに見立てて遊ぶなどです。
絵本も大好きで、気に入った本は何度も何度も読んでほしいと持ってきます。
絵が気に入っていたり、言葉のリズムが好きだったりと理由は色々あるでしょう。
でも、まだちゃんと最後まで聞いていないこともありますし、どんどんページをめくったり破いたりすることもありますよ。
興味や関心が移り変わり、落ち着きがないこともしばしばです。
ママの大変な部分

2歳になると、1歳のときよりはお世話が少なくなります。
家では、一人でおもちゃで遊ぶこともできるようになりますね。
でも、自分で活発に動けるようになると、危険もたくさんありますよね。
家の中でも外でも危険なことやものには、気を遣います。
その分、子育ての中心的役割を担っているママたちは、気が抜けませんね。
簡単な息抜き方法をご紹介します。
- 子どもが寝た後、映画やドラマを見る
- 趣味のことをする
- ぼーっとする、子どもが昼寝している時は、自分も好きなことをする(家事はしない)
- 好きなスイーツを食べる
- 家族に子どもを連れ出してもらい、自分は一人の時間を楽しむ
各市や区のコミュニティセンターなどで、ママ向けの育児講座、趣味や語学の講座をしているところがあります。
同時に保育サービス(有料が多い)も提供していますので、この際、思い切って子ども預けて学びの場に出てみるというのもひとつですよ。
まとめ

「我が子が2歳になるなんて、本当に早い!」と思っている方が多いと思います。
子どもは日々、成長し発達しているのですね。
親のこともよく見て、まねをしながら様々なスキルを身に着けていくのです。
そういうと、ちょっと緊張してしまいますが、親も人間です。
親もやっと2年生なんですよ。
親子で一緒に成長していけるといいですね。