もくじ
生後4ヶ月になると、赤ちゃんの生活リズムが整い始め、夜まとめて眠れるようになります。
さらに、1回の哺乳量も増えるため、授乳間隔が広くなっていきます。
また、この時期になるとママの声がけに合わせて笑ったり、声を出したりするようになります。
さらに、音がする方向に顔を向けたり、見えるものに手を伸ばすなどの成長の様子が見られることも。
一方、産後から赤ちゃん中心の生活を送ってきたママの中には、疲れやストレスが溜まり体調が変化することもあるでしょう。
これから生後4ヶ月の赤ちゃんの成長や生活リズムの変化の紹介に加え、ママの体調などについても詳しく解説します。
4ヶ月の赤ちゃんの成長
この頃になると、首がしっかりとすわるため外出しやすくなったり、表情が豊かになるなどの変化が見られるようになります。
しかし、中には夕暮れ泣きや夜泣きが始まるなどして、ママを困らせることもあるでしょう。
これから、生後4ヶ月の赤ちゃんの様子について詳しく紹介します。
体型
赤ちゃんの成長を把握するために、母子手帳にある成長曲線のグラフを見てみましょう。
成長曲線によると、生後4ヶ月の平均身長は58.2㎝〜68.5㎝、平均体重は5350g〜8720gになります。
身長と体重を計るたびに、成長曲線に記入しグラフを作成するようにしましょう。
すると、赤ちゃんが成長曲線に沿って成長しているのか、小さめなのか大きめなのかを知ることができますよ。
成長は個人差が大きいため、平均の体型は目安として捉えましょう。
遊び
生後4ヶ月になると、首がしっかりとすわるため、縦抱きにしても安定感が出てきます。
さらに、短時間であれば、うつ伏せで首をあげられるようになります。
さらに、見える範囲が広がることにより、興味のあるものを目で追いかけたり、手を伸ばしたりような仕草をするようになりますよ。
赤ちゃんと遊ぶときは、声をかけながら、ゆったりとした気持ちで行うようにしましょう。
それから、おもちゃは音がするものや赤ちゃんが持ちやすいものがおすすめです。
赤ちゃんはなんでも舐めてしまうため、小さすぎるもの重いものを避け、さらに体に害のないものを選ぶことが大切です。
表情
生後2〜3ヶ月頃から、笑顔が自発的に出るようになります。
これを社会的微笑と言います。
さらに生後4ヶ月頃になると、周りがよく見えるようになり、好奇心が旺盛になります。
すると、ママの声がけや周りの音に対し、豊かな表情を見せるようになります。
さらに気持ち悪い、嫌だといった感情により泣くようにもなります。
言葉
聴力が発達することで、自分が発した声を認識できるようになります。
ママの声がけに対し、真似をするように声を出すようになります。
赤ちゃんの顔を見て、優しく声をかけてあげましょう。
赤ちゃんが声を出したら、ママもそれに答えてあげると、赤ちゃんは声を出すと相手が答えてくれることを理解しますよ。
それを繰り返すことによって、赤ちゃんは声を出す楽しさを知り、相手の声を聞こうとするようになります。
時には、キー、キャーなど大きな声を出すこともあるでしょう。
これは、自分が発している声を認識し、声を出すことが楽しくなっているからなのです。
この声出しは、生後5ヶ月頃になると落ち着くことがほとんどです。
夕暮れ泣きや夜泣き
生後4ヶ月頃になると、夕暮れ泣きや夜泣きが始まることがあります。
これらが起こる理由ははっきりと分かっていませんが、睡眠サイクルの変化に自律神経がついていけないためや、ストレスによるものなどが考えられています。
夕食の準備などで忙しい時間帯に赤ちゃんがぐずると、ママはイライラしたり、時には一緒に泣きたい気分になることもあるでしょう。
ゆったりとした気持ちで抱っこし、歌ったり声をかけたり、散歩に出たりしてみましょう。
また、夜泣きは睡眠リズムが整うにつれて良くなることも。
ママのイライラは、赤ちゃんに伝わると言われていますから、ゆったりとした気持ちで向き合うようにしましょう。
4ヶ月の赤ちゃんの外出の注意点

生後4ヶ月になると、首の座りがしっかりとするため、抱っこやベビーカーでの外出が可能になります。
寒い日や暑い日などの外出は、赤ちゃんの負担となるので控えるようにしましょう。
また、スーパーなど冷房が効いている場所に長時間滞在すると赤ちゃんの体が冷えて風邪を引いてしまうことも。
寒くないよう着衣に気を配り、滞在は短時間に留めたほうがよいでしょう。
さらに、外出するときは紫外線対策もしっかりと行うことも大切です。
外出の時間
外出が長時間に及んだり帰りが夜遅くなると、赤ちゃんにとって負担が大きくなります。
生後間もないときはママからもらった免疫があるため病気になりにくいのですが、生後4〜6ヶ月頃になると免疫力が低下し無防備な状態になります。
そのため外出の際は、風邪などの感染症の予防も必要となります。
人混みを避け、1〜2時間程度の外出にとどめましょう。
服装について
体の小さな赤ちゃんは、大人に比べて体温調節機能が未熟です。
そのため、外の気温や室温の変化に対応することが難しいのです。
気温によって調節しやすいような服装で外出するようにしましょう。
また、寒い時に羽織れるようなブランケットなどを準備しておくことをおすすめします。
時々、赤ちゃんの手足や背中などに触れ、汗ばんでいないか、冷えていないかなどを確認するようにしましょう。
持ち物について
赤ちゃんと一緒に外出するときは、不測の事態が起こることを考えて必要なものは持っていくことをお勧めします。
外出用のバッグを準備し、持ち歩くものを準備しておくとよいでしょう。
持ち物リスト
- 多めのオムツとおしりふき
- 汚れたものを入れるゴミ袋
- ミルクの場合は、ミルクと哺乳瓶、お湯
- ブランケットやタオル
- 最低でも着替え1回分
- 帽子や日焼け止め、虫よけスプレー
- 抱っこ紐やベビーカー
- お気に入りのおもちゃ(小さめのものがおすすめ)
4ヶ月の赤ちゃんの生活リズム
この時期になると、昼夜の区別がつき始めることによって、睡眠リズムが整い始めます。
さらに、一度に飲む量が増えるため、授乳間隔も開くようになります。
生後4ヶ月の赤ちゃんの生活リズムの特徴をみていきましょう。
生活リズムを整えよう
自然と授乳間隔が開き、睡眠リズムも整い始めます。
加えて、規則正しい生活を送ることができるよう配慮することによって、赤ちゃんの生活のリズムが整いやすくなります。
日中は、部屋を明るくして過ごし、太陽の光も浴びるようにしましょう。
毎日お風呂の時間も同じにすると、生活リズムが整いやすくなりますよ。
夜になったら、室内の明かりは暗めにし、静かな環境にすることによって、昼と夜の違いを認識しやすくなります。
ミルクの量や間隔
この頃になると、授乳間隔は4〜5時間おきになり、吸う力も強くなるため1回に飲む量が増えます。
個人差はありますが、授乳回数の目安は1日5〜6回程度です。
生後4ヶ月頃の哺乳量がピークで、離乳食が始まるとともに自然と飲む量は減少していきます。
生後5〜6ヶ月頃から、離乳食が開始になります。
その準備として、パパやママが楽しそうに食事をしている様子を見せることによって、赤ちゃんが食べ物や食事に興味を持つようになります。
排泄、オムツの替え方
哺乳量が増加するとともに、おしっこやウンチの量も増えてきます。
体に合わせて、オムツのサイズを適切なものに変更しましょう。
きついオムツは、赤ちゃんの呼吸を妨げる上、おしっこやウンチが漏れる原因になりますよ。
睡眠時間
生後4ヶ月頃になると、授乳間隔が整うとともに睡眠リズムも整ってきます。
夜に6〜7時間程度、まとめて眠れるようになる赤ちゃんもいます。
睡眠リズムや睡眠時間に関しては、個人差が大きいため一概には言えませんが、1日の睡眠時間は平均15時間程度であると言われています。
これは、昼夜の区別がつくことによるものです。
徐々に、日中起きている時間が長くなり、夜にまとめて眠れるようになっていきます。
お風呂の時間は、生活リズムを整えるために大切となります。
お風呂の時間が遅くなると、寝る時間も遅くなってしまい、生活のリズムが乱れる原因となります。
パパの帰りを待って入浴をと考えるママも多いことでしょう。
しかし、赤ちゃんの生活リズムと整えることを優先に考えることが大切です。
お風呂の時間は、必ずしも夜でなければならないというわけではありません。
赤ちゃんの機嫌が良く、ママの負担とならない時間帯を選ぶとよいでしょう。
4ヶ月の赤ちゃんの体調

この頃になると、風邪をひいたり湿疹が出たりなど、赤ちゃんの体調に変化が現れることがあります。
そのため、感染症の予防や皮膚トラブルなどに注意する必要があります。
免疫力の低下に注意
生後4ヶ月頃になると、ママからもらった免疫力が徐々に低下してきます。
さらに、外出の機会が増えることによって、風邪などの感染症にかかる機会が増えます。
赤ちゃんの体調や機嫌などをよく観察し、いつもと違うようであれば受診するようにしましょう。
湿疹などの皮膚トラブルに注意
また、この頃になると湿疹が出ることもあります。
赤ちゃんの新陳代謝は活発なので、皮脂や汗がたくさん分泌されることによって毛穴が詰まり湿疹が出るのです。
さらに、汗をかきやすい時期には、あせもが出ることも。
入浴の時は、石鹸をよく泡だてて体をなでるように優しく洗ってあげましょう。
特に首や脇の下などのシワの部分も洗い残しのないように注意します。
赤ちゃんの皮膚はとても薄く乾燥しやすいため、入浴後は乳液やクリームを塗ることをおすすめします。
4ヶ月健診について
赤ちゃんの健診の時期は、母子保健法によって定められています。
しかし4ヶ月健診は、法的に定められているものではないため、実施するかどうかは自治体ごとに違いがあります。
4ヶ月健診の大きな目的は、赤ちゃんの成長の確認と股関節脱臼の有無を確認することです。
健診では身長体重のほか、首のすわりやものを目で追う追視の状況を確認します。
さらに、表情や聴覚についても確認し、身体面の成長と精神面の発達についての診察が行われます。
股関節脱臼については、医師によって股関節の動きや形状を確認し、場合によっては股関節のレントゲン写真を撮るなどして股関節脱臼がないかどうかを判断します。
予防接種について
予防接種は、一般的には生後2ヶ月頃から開始されます。
生後4ヶ月になる頃になると、徐々にママからもらった免疫力が低下し始めるため、予防接種は病気を予防するためにとても大切なことです。
さまざまな種類の予防接種を受ける必要があるため、スケジュールを組み、どんどん受けるようにしましょう。
順調であれば、ロタウイルスやヒブワクチン、小児用肺炎球菌、四種混合などの予防接種の時期となります。
4ヶ月のママの体調
生まれて間もなくから赤ちゃんとの生活が始まりましたが、ママの体調はいかがですか?
疲れが溜まったり、寝不足ではありませんか?
毎日、赤ちゃん中心の生活を送っていると、自分自身のことが後回しになり、体調不良に気がつかないこともあります。
それに気がつかずに頑張り続けることによって、産後半年くらいに体調不良を訴えるママが多くなります。
無理をしない
ママが思う以上に、産後の体はボロボロになっている状態です。
しかしその状態でも育児を優先せざるを得ないこともありますよね?
育児を乗り切るためには、疲れを溜めないこと、栄養のあるものを食べることが大切です。
赤ちゃんが寝ている時に、ママも横になって休みましょう。
また、忙しいと自分の食事がおろそかになってしまうこともありますが、おにぎりやパンなどすぐに食べられるものを準備しておくと良いでしょう。
育児はママ一人で行う必要はないのですから、パパや家族に頼り育児を手伝ってもらうことも大切なことですよ。
妊娠で増えた体重を元に戻そう
妊娠中に体重が増加したり体型が変化したママは多いはず。
妊娠や出産によって歪んだ骨盤をそのままにしておくと、お腹周りに余分な脂肪がつく原因になります。
産後にダイエットを行うのは、体型を元に戻すことに加え、ママ自身の健康のためにも必要なことです。
産後6ヶ月頃までは、脂肪が燃焼されやすく、歪んだ骨盤も元に戻りやすいと言われています。
生後4ヶ月になると、赤ちゃんの生活リズムも整い始める時期ですから、ママも本格的にダイエットに取り組んでみましょう。
まとめ

赤ちゃんとの生活が始まって4ヶ月になりますが、育児にはだいぶ慣れてきたでしょうか?
赤ちゃんの成長を日々実感することができ、驚いたり嬉しい気持ちになることも多いでしょう。
成長著しい赤ちゃんにとって、ママや家族の関わりや環境はとても大切なものです。
赤ちゃんの成長にとってよい環境を整えるように、今後も配慮していきましょう。
一方、ママは育児の疲れがたまり、体調の変化が現れる頃です。
疲れたら休む、パパや家族の協力を得るなどして、育児を一人で頑張りすぎないようにしましょう。