もくじ
ヨーグルトは、なめらかなペースト状でそのまま食べられるので、カルシウム補給やお通じの改善のためにも赤ちゃんへ食べさせてあげたいと思うママも多いのではないでしょうか。
ヨーグルトは、離乳食を開始して慣れ始めた頃(6~7ヶ月頃)から食べさせることができます。
比較的アレルギーを起こすリスクは低いといわれていますが、家族に乳製品アレルギーの方がいる方は、かかりつけの医師に開始時期を相談しましょう。
また、ヨーグルトは牛乳から作られているため、ヨーグルトが大丈夫なら牛乳も大丈夫なのでは…と思いがちですが、牛乳はアレルギーを起こしやすい食品のため、1歳を過ぎてから開始しましょう。
ヨーグルトの栄養成分

ヨーグルトとは、発酵乳の一種で、乳に乳酸菌を加えて発酵させ、カゼイン(牛乳のたんぱく質)を酸で凝固させた食品です。
たんぱく質、カルシウム、乳酸菌を豊富に含んでいるのが特徴です。
たんぱく質
ヨーグルトには三大栄養素のひとつでもあるたんぱく質がプレーンヨーグルト100gあたり約3.6g含まれています。
たんぱく質は血液や筋肉、皮膚など体の組織を作るためには欠かすことのでいない栄養素です。
また、ヨーグルトに含まれているたんぱく質は、消化吸収に優れているのが特徴です。
カルシウム
カルシウムは骨や歯の成分となる大切なミネラルです。プレーンヨーグルト100gあたり約120㎎含まれています。
乳酸菌
ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれています。乳酸菌には整腸作用があるため、腸内環境の改善や便秘の予防、また免疫力を高める効果もあります。
赤ちゃん用ヨーグルトと大人用は違う?

スーパーのヨーグルトコーナーを見ると、赤ちゃん用のヨーグルトが並んでいますよね。
大人用と赤ちゃん用は成分が異なるの?と思うママも多いのではないでしょうか?
結論からいうとヨーグルトに大人用、こども用といった区分はありません。
しかし、赤ちゃんにとって酸味は腐敗したもの、苦みは毒があるもの、として認識されるため本能的に避けようとします。
そのため、赤ちゃん用のヨーグルトは酸味を抑えて甘味を足すことで、赤ちゃんが食べやすいように工夫されています。
赤ちゃん用ヨーグルトはいつから食べてもいい?
ヨーグルトは、離乳食を開始して慣れ始めた頃(6~7ヶ月頃)から食べさせることができます。
はじめてヨーグルトを食べさせる時は、ほかの食材同様スプーン1さじからはじめ、体調の様子を観察しながら少しずつ量を増やしていきましょう。
しかし、前述したとおり赤ちゃん用ヨーグルトには、甘味が加えられて味が濃いため、頻繁にあげすぎると味の薄い食事を食べなくなってしまうことがありますので、あげすぎには注意しましょう。
また、メーカーによっては鉄分やカルシウムを強化している商品もありますので、上手に選んであげましょう。
大人用はいつごろから食べても平気?
大人用のヨーグルトも赤ちゃん用のヨーグルトと同時期から食べさせることができますが、無糖のプレーンヨーグルトを選んでください。
プレーンヨーグルトは甘味が少なく酸味が強いため、嫌がるようであれば無理に食べさるのはやめましょう。
気になる症状がでたら…
牛乳のアレルギーを持っているとヨーグルトを食べた時に発疹やじんましんなどのアレルギーの症状がでることがあります。
アレルギー症状が出た場合はもちろん、下痢や嘔吐など普段と違う症状がでたら、食べさせるのをやめ、かかりつけの病院を受診して医師に相談しましょう。
離乳食として活用しよう
厚生労働省が発表している「授乳・離乳の支援ガイド」によると、乳製品(ヨーグルト、チーズなど)の適量は以下のとおりです。
- 離乳食初期(5~6ヶ月)記載なし
- 離乳食中期(7~8ヶ月)50g~70g
- 離乳食後期(9~11ヶ月)80g
- 離乳食完了期(12ヶ月~18ヶ月)100g
(参考)授乳・離乳の支援ガイド
離乳食初期
離乳食初期のおすすめは「水切りヨーグルト」です。
水切りヨーグルトにすることでプレーンヨーグルト独特の酸味がとれ、まろやかになります。

水切りヨーグルトの作り方
- ザルにキッチンペーパーをしき、ザルの下に一回り小さい器を置く
- プレーンヨーグルトを流し入れ、ラップをする
- 冷蔵庫でそのまま3~4時間置いたら完成です
ポイント
4時間以上水切りすると水分が抜けすぎて固くなってしまうので注意が必要です!
離乳食中期
ヨーグルトに慣れてきたら、少しずつアレンジしてみましょう。
リンゴやバナナなどに入れてフルーツヨーグルトにし、デザート感覚であげることでお食事のメリハリがつきますよ。
フルーツヨーグルトの作り方
- りんご1切れの皮をむき5㎜程度の角切りにする
- 耐熱容器に入れ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する
- プレーンヨーグルトと和えてできあがり
ポイント
離乳食中期は、歯茎でつぶせる程度の柔らかさが目安になりますよ!
離乳食後期
デザートとしてそのまま食べるのはもちろん、野菜と和えてサラダにしたり、ホットケーキミックスに加えて蒸しケーキなどにも使えるため、離乳食のレパートリーも増えます。
ヨーグルト蒸しケーキの作り方
- ボウルに、プレーンヨーグルト30g、ホットケーキミックス50g、水10mlを入れてよく混ぜ合わせる
- 1に水で戻したレーズンを加え、混ぜる
- 2の生地を型に流し、蒸し器で10分程度蒸してできあがり
まとめ
いかがでしたか?ヨーグルトは離乳食の進み具合によってあげる量が異なりますが、体にもよいので離乳食から取り入れていきたい食品の一つです。
またいろいろなアレンジができるので、離乳食初期から離乳食完了期までまんべんなく利用することができます。
しかしアレルギーが出る可能性があるので、食べさせるときには赤ちゃんの様子をよく観察し、赤ちゃんに合ったペースで食べさせていきましょう。