もくじ
妊娠線って消える?妊娠線の原因や予防方法
出産後に気づいたら、お腹まわりに妊娠線ができてしまった…という声聞いたことあるかもしれません。
ここでは、妊娠線とはなにか、妊娠線ができてしまう原因・予防方法・妊娠線ができてしまった方への対策を紹介していきます。
これから妊娠・出産を控えている方、周りに妊婦さんがいらっしゃる方必見です。
妊娠線とは
妊娠線とは、大きくなるお腹の皮膚がその成長についていけないために、皮下組織にできたひび割れのことを言います。
この妊娠線は妊娠中によく見られる症状のひとつで、じつに5割以上の妊婦さんに見られると言われています。
この妊娠線には2種類存在します。
妊娠中に出来てしまった妊娠線は新妊娠線と言われ、赤紫色をしていてスイカの皮のようなしま模様が現れます。
赤紫色に見えるのは、毛細血管が透けているためです。
そして、もう一種類が旧妊娠線と呼ばれています。
この旧妊娠線は出来てしまった妊娠線が出産後しばらくして、白く瘢痕化したものになります。
残念ながら、妊娠線は一度出来てしまうとその後完全には消えることがなく、肌触りもボコボコ…のままという場合もあります。
ただ個人差はありますが、時間の経過とともに少しずつ色が薄くなっていくとのこと。
事前にきちんと対策していれば痕を作らなずに済むので、あらかじめきちんと予防をしていくことがとても大事になります。
妊娠線の原因
妊娠線とは何かご説明しました。
ここでは詳しくなぜ妊娠線が出来てしまうのかその理由・原因について詳しく紹介します。
妊娠線の原因をしっかり理解し、きちんとした対策を行うことが重要です。
妊娠線ができる原因①皮膚が十分に伸びない
皮膚は、外側から、表皮・真皮・皮下組織の三層に分かれています。
皮膚の表面の表皮は、伸縮性がある一方で内部の真皮と皮下組織は弾力性が少ないため、急激な皮膚の伸展についていけません。
そのため、お腹の赤ちゃんの成長によって大きくなるお腹に皮膚が伸びきれず、亀裂が入ってしまうのです。
この亀裂によって、毛細血管が内出血を起こし、これが原因で、赤紫色やピンク色の妊娠線ができてしまうのです。
妊娠線ができる原因②ホルモンバランスの影響
妊娠中のママの身体には、たくさんのホルモンが分泌されています。
そのうちのひとつのステロイドホルモンが、妊娠線の原因となる場合があると言われています。
このステロイドホルモンには、肌のターンオーバー(新陳代謝)を低下させる働きがあります。
ターンオーバーが低下することで、肌は弾力を失います。
そうなると、皮下組織も同様に弾力も失われてしまい、亀裂が入りやすくなるということなのです。
このようにターンオーバーの低下が妊娠線の原因に大きく関与しているということが考えられます。
妊娠線ができやすい部位

妊娠線は皮膚が伸びること・皮膚生成に必要なホルモンが低下するということが原因ということが分かりました。
しかし、どの部位に妊娠線ができるかには個人差があります。
上記で述べてきたように最もよく見られるのはお腹です。
赤ちゃんが大きくなっていくにつれ膨らむお腹に、皮膚の伸びがついていかず妊娠線ができてしまいます。
ただ必ずしもお腹だけということはなく、胸・お尻・太ももといった部位にもできることがあるようです。
胸は産後の授乳に備えて、胸も徐々にボリュームアップしていきます。
その結果、妊娠線が出来てしまう人もいます。
また、脂肪が付きやすいお尻や太ももにも注意が必要です。
自分では確認しにくい場所でもあるので、妊娠線が出来ても気が付かないことも。
定期的にパートナーの方にチェックしてもらう必要があります。
妊娠線はいつからできるの?
妊娠線は様々な部位にできうるということが分かりました。
しかし、いつから・どのタイミングで妊娠線ができるのか気になりますよね。
妊娠線になった方多数は妊娠後半期にできることが多いとのことです。
お腹が大きくなるのは個人差がありますが、おおむね妊娠5ヶ月頃になるとお腹の膨らみが目立ち始めます。
お腹の膨らみが目立つようになり始めているということはお腹の皮膚にも影響が出始めているということです。
ここから何の対策もしないまま臨月を迎えてしまうと、妊娠線ができてしまう可能性が高いとのこと。
その時期に、冬などの乾燥している環境だと、肌の保湿ができていないことでより妊娠線ができやすくなります。
妊娠線ができやすい方とは
妊娠線ができる理由・時期は分かりましたが、妊娠線はどんな人にできやすいのか知りたいですよね。
妊娠線ができやすい方とは以下のような方になります。
もし当てはまる場合は対策が必要になってくるのでしっかりチェックしてください。
小柄な方
小柄で痩せている方は、もとから体全体の皮膚面積が小さいため、普通の体型の方よりも皮膚が引き伸ばされてしまいます。
皮膚の伸びに追いつかず、妊娠線ができてしまいやすいという状況が起こってしまいます。
多胎妊娠の方
多胎妊娠とは、双子や三つ子の妊娠のことをいいます。
赤ちゃんが一人よりも、二人、三人の方がその分皮膚が伸ばされますので、妊娠線ができやすくなります。
皮膚が弱い・乾燥しやすい方
皮膚が弱い方だと、その分皮膚が引き伸ばされた時にダメージを受けやすいです。
妊娠中は、アトピー性皮膚炎などがひどくなることもありますので、皮膚の弾力性が弱くなって、皮膚が伸びにくくなる可能性もあります。
乾燥肌の方も、弾力性が弱いので、皮膚が伸びが悪くなり、亀裂が入りやすく妊娠線ができる可能性が高いです。
高齢妊娠の方
高齢妊娠の方は、若い方に比べて皮膚の弾力性が失われやすいので、その分ダメージを受けやすいといえます。
妊娠線の予防方法
ここからは妊娠線の予防策について大切なポイントをお話していきます。
「妊娠線ができやすくなる妊娠後半期からでいいかな」または「お腹が目立ってからでいかな」と思っている方がいるかもしれません。
しかし、妊娠線の予防は、妊娠初期からケアするのがおすすめです。
なぜかというと、継続的に保湿し続けることで皮膚が柔らかくなり伸びやすくなるからです。
皮膚は1回や2回保湿したくらいでは、それほど変化しません。
柔らかく、弾力性のある皮膚にするためには、地道に保湿をするのが良いでしょう。
ただしどんなにしっかりとケアを行っていても、中には妊娠線ができてしまう場合もあります。
ここでは妊娠線の予防方法は3点ご紹介します。
できることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
予防法①健康な皮膚を保つための栄養摂取

健康な皮膚を保つことが妊娠線を予防するために必要なことです。
健康な皮膚を保つために、まずは栄養を吸収する腸内環境を整え、栄養素を吸収する腸をきれいにしていきましょう。
健康な皮膚を保つ方法①腸内環境を整える
腸内環境を整えるために食物繊維や発酵食品を食事で取り入れていくことがおすすめです。
【代表的な食べ物一例】
食物繊維:ごぼう・きのこ類・豆類など
発酵食品:納豆・みそ・塩こうじなど
健康な皮膚を保つ方法②血行を良くする
血行を良くすることも皮膚を健康に保つことにおいて大事です。
腸で吸収した栄養素は動脈血によって運ばれ、いらなくなった老廃物は静脈血によって回収され、排泄されます。
これら栄養素を老廃物の輸送を担う血液がスムーズに流れるようにすることで血行がよくなります。
そもそも血液の循環が低下する原因は、女性の場合、冷えや筋肉量の低下などがあります。
これらを改善するために必要な栄養素が鉄分とビタミンEなのです。
以下の食材を積極的に取り入れていってみてはいかがでしょうか。
【代表的な食べ物一例】
鉄分:レバー・牛肉・アサリなど
ビタミンE:かぼちゃ・赤ピーマン・アボカド
健康な皮膚を保つ方法③ターンオーバーを正常にする
最後に、皮膚のターンオーバーを正常にしましょう。
腸内環境が整え、血行が良くなると皮膚に有効な栄養素が活きてきます。
皮膚のターンオーバーを正常にするために摂りたい栄養素は、たんぱく質、亜鉛、ビタミンAとビタミンCです。
【代表的な食べ物一例】
たんぱく質:肉類・魚介類・大豆製品・乳製品など
亜鉛:牛肉・たらこ・いわし・ごまなど
ビタミンA:レバー・モロヘイヤ・人参・タラなど
ビタミンC:パプリカ・ブロッコリー・キウイ・いちごなど
予防法②余分な体重増加を防ぐための食事と運動

つわりが終わり、食事ができるようになると、つい食べすぎてしまう…ということが起こってしまいがちです。
赤ちゃんを育てるために必要な栄養摂取とはいえども、余分な体重増加・余分な脂肪がつかないよう気をつけましょう。
これらを気をつけることで、皮膚に負担がかからず妊娠線が出にくい状態を作ることができます。
また、数値の参考として、妊娠中の体重増加範囲の目安は、妊娠前のBMIに基づいて決められています。
BMI=妊娠前の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
例えば、身長が158cmで妊娠前の体重が52kgの女性の場合、52÷1.58÷1.58=BMI20.8となります。
普通体型で、妊娠中の体重増加範囲は、7−12kgとなります。
妊娠中の体重増加範囲
- やせ 18.5未満 9ー12kg
- 普通 18.5ー25.0未満 7ー12kg
- 肥満 25.0以上 医師に相談
これが妊娠中の体重増加の目安です。
やせている方でも12kgまでが理想なのですね。
これ以上体重が増えると、その分お腹や臀部にも脂肪がついて皮膚が引き伸ばされ、妊娠線ができやすい状態になりますよね。
妊娠線予防のためには、適度な体重増加には気をつけましょう。
食事と運動の注意点
適度な運動は必要ですが、妊婦さんは運動では体重のコントロールはできません。
なぜかというと、体重をコントロールできるほど動くことができないからです。
体重が増加してしまった場合は、一度きちんと食事生活を見なおしてみましょう。
2人分の食事と思ってついつい食べがちになってしまいますが、過度の食事摂取は禁物です。
予防法③保湿をすること

皮膚は乾燥している状態だと、伸びにくく亀裂が入りやすくなってしまいます。
妊婦さんにとって乾燥は大敵です。
乾燥が亀裂の原因とならぬように、とにかく保湿が重要になってきます。
乾燥を防ぐ方法としては保湿クリームを塗ることが効果的です。
どんなクリームがおすすめか、これからご紹介していきます。
おすすめの妊娠線予防クリーム5選
ここまで記事を読んでもらい、分かっていただいたかと思いますが、妊娠線は予防がとにかく大事。
そして妊娠線の予防には保湿が重要です。
保湿と聞いて、乾燥させないようにクリームをつければいいんでしょ?と思われたかもしれません。
全く何もつけないよりも、普通の市販で売っている保湿クリームを使用した方がいいです。
ですが、できれば妊娠線予防専用のクリームを使用することをおすすめしたいです。
やはり、専用というだけあって妊娠線に特化しており、皮膚へ必要な成分を届けることができます。
しかし、妊娠線予防のクリームは非常に種類が多く、ひとつだけ選ぶのはとても大変です。
これから紹介する商品はいずれもママ達から絶大な支持を集めているものばかり。
これからご紹介するクリームの中からご自身にあったものを見つけてみてください。
おすすめ妊娠線予防クリーム①ノコア アフタートリートメントクリーム
今回ご紹介する商品で唯一、ノコアはアフターケアに特化した妊娠線クリームとなっています。
妊娠線を予防するのではなく、できてしまった妊娠線を薄くする効果が期待できます。
そのために、49種類もの有効成分を配合する徹底ぶりです。
また、多くの妊娠線クリームに含まれる肌に負担のかかる10の成分を使用していないため安心して使用することができますよ。
長年の研究から多くの利用者に愛されている商品です。
成分など
- 主な保湿成分:
①ヒアルロン酸
②グルコシルセラミド
③エラスチン
④ポリグルタミン酸
⑤水溶性プロテオグリカン - 香り:ビターオレンジ花油、オレンジ果皮油、ショウガ根油、チョウジ葉油
おすすめ妊娠線予防クリーム②ベルタ マザークリーム

産前から産後まで長く使いたい方にはこちら!
「ベルタマザークリーム」は、妊娠線を予防するだけではありません。
肌を引き締め、透明感のある美しい肌へと導いてくれます。
5つのオーガニック成分が、肌の角質層までグングンと浸透。
肌に潤いを与えてくれます。さらに3種類の美容成分、引き締め効果のある葉酸も配合。
美容対策もバッチリですよ。
無添加だからデリケートな妊娠中でも安心して利用できます。
成分など
- 主な保湿成分:スーパーヒアルロン酸、カニナバラなど
- 香り:ほのかな柑橘系
おすすめ妊娠線予防クリーム③ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム
使い勝手の良さで人気を集める「ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム」。
女性らしいデザインのボトルも可愛いですよね。
肌の柔軟性をサポートするカレンデュラオイルやアルガンオイルに、スーパーヒアルロン酸やセラミドを配合。
肌の弾力をキープしつつ、しっかりと保湿してくれます。
さらに香料は無添加。
香りに敏感なつわりの時期でも、安心して使うことができますよ。
産後は赤ちゃんの保湿クリームとしても使用可能。
まさに一石二鳥のアイテムです。
成分など
- 主な保湿成分:カレンデュラオイル、スーパーヒアルロン酸など
- 香り:無香料
おすすめ妊娠線予防クリーム④ピジョン 保湿ボディケアクリーム
育児メーカーの老舗、ピジョンから発売されている「保湿ボディケアクリーム」。
低刺激・無添加にこだわって作られた商品だから、妊娠中の敏感な肌でも安心です。
自社開発した特殊なワセリンが、お肌の水分をしっかりとキープ。
さらに、ヒアルロン酸やコラーゲン、ローズフルーツエキスなどさまざまな成分もプラス。
肌にハリと潤いも与えてくれます。
無香料なので香りに敏感な方にも最適です。
成分など
- 主な保湿成分:ワセリン、ヒアルロン酸
- 香り:無香料
おすすめ妊娠線予防クリーム⑤AMOMA マタニティオイル
オイルがお好みの方にはこちらがおすすめです。
「AMOMA マタニティオイル」は、なんと100%植物性!
保湿効果の高いマカダミアナッツオイルと日本人にぴったりのライスオイルに、3種類の精油を独自に配合しました。
非常に良く伸びるので、お腹だけでなくお尻や胸にもたっぷり利用できます。
ただし精油を使用しているため、赤ちゃんには使用できません。
成分など
- 主な保湿成分:マカダミアナッツオイルなど
- 香り:柑橘系
おすすめ妊娠線予防クリーム⑥エルビバーバ ストレッチマーククリーム
可愛らしいパッケージがひときわ目を引くこの商品。
「エルビバーバ ストレッチマーククリーム」は、こだわりのオーガニック原料を使用して作られています。
もちろん保湿効果も抜群です。
保湿効果の高いココアバターやヒマワリオイル。
さらに、リラックス効果のあるラベンダー油も配合してあります。
お腹に塗る度、気分もリラックス…。
赤ちゃんと一緒にマッサージを楽しむことができますね。
成分など
- 主な保湿成分:ココアバターなど
- 香り:ほのかな柑橘系
妊娠線予防クリームを使い保湿する上での注意点
ここでクリームを使用する上での2つの注意点があります。
1つ目は、妊娠中には皮膚が荒れたり、湿疹ができたりしやすくなるため皮膚トラブルが起きた際には使用は控えましょう。
もし、皮膚トラブルが起きた場合は、医師に相談しましょう。
2つ目は、妊娠中はおなかをなで回すと子宮が収縮すること(お腹が固くなること)があります。
特に妊娠中期から後期にかけて、お腹が固くなりやすくなるりますので、その場合は妊娠線予防のマッサージはあまり積極的にしないほうがいいことがあります。
保湿のオイルやクリームをさっと塗るだけにしたほうが無難です。
できてしまった妊娠線は消える?
出来てしまった妊娠線が消えるのか、もう線ができてしまい手遅れかも…となっている方もいらっしゃるかと思います。
残念ながら一度出来てしまった妊娠線は完全には消えることがないと。
しかし、出来てしまった線を薄くしたり、肌ざわりを変えることはできるようです。
何にも対策のしようがない!ということではないようです。
また、レーザー治療での線を除くということも可能です。
ただこれは費用がとてもかかるので、お手頃な価格で妊娠線をどうにかしたいという方にアフターケア用の保湿ケアクリームがおすすめです。
妊娠線の原因・予防まとめ

いかがでしたか?妊娠線は、妊婦さんにとってとても気になることだと思います。
妊娠線ができる原因をしっかり理解し、予防のために保湿や栄養を摂ることなど、できることをやってみましょう。