もくじ
チョコレートは甘くてとてもおいしいですよね。チョコレートは甘いものが食べたいなと思った時に、気軽に食べられるお菓子です。
チョコレートが好きな人も多いと思います。
また最近ではチョコレートに入っているカカオが見直されて、健康にも一役かっています。
そんなチョコレートですが、妊娠中はチョコレートを食べてもよいのでしょうか?くわしく説明していきます。
チョコレートとはどういう食べ物か?

チョコレートはそもそもどういう食べ物なのでしょうか?どういった成分が入っているか、説明していきます。
カカオポリフェノール
カカオポリフェノールは抗酸化作用があり、美容にも効果があります。また血圧を下げたり、動脈硬化などの生活習慣病の予防になると言われています。
アルギニン
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促し、免疫力をアップさせる効果があります。
砂糖
チョコレートが甘い理由は砂糖が入っているからです。砂糖をとることで血糖値があがり、空腹感を解消させてくれます。
カフェイン
カフェインは脂肪を分解したり、集中力のアップ、利尿作用などがあります。
テオブロミン
脳を活性化して、集中力を高めたりリラックス効果があります。利尿作用もあります。カフェインと同じような作用をしますが、カフェインほど効果は強くありません。
ビタミン、ミネラル
チョコレートの原料のカカオ豆にはビタミンEやナイアシンなどのビタミン類や、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。
また食物繊維も豊富に入っています。
妊娠中はいつでも避けたほうがいい?

妊娠中はチョコレートは避けたほうがいいのでしょうか?また時期によって特に気を付けなくてはいけない時期はあるんでしょうか?
基本的には妊娠中気を付けなくてはいけない時期はありません。
チョコレート自身が悪影響を及ぼすことはありません。
ただし妊娠後期になると体重増加が著しくなるので、体重管理を医師や助産師から言われている場合は、食事制限の面からチョコレートを控えたほうがいい場合もあります。
妊娠中にチョコレートを避けたほうがいい理由
ではどうして妊娠中はチョコレートが避けたほうがいいと言われているのでしょうか?その理由を説明していきます。
カフェイン
チョコレートにはカフェインが含まれています。
カフェインは利尿作用や集中力アップなどの良い点もありますが、妊娠中は注意する必要があります。
カフェインは中枢神経に作用して興奮させる働きがあります。
過剰に摂取すると興奮、不眠や不安といった症状が現われます。
そして妊娠していると、胎児にもカフェインが胎盤を通して移行してしまいます。
カフェインは時間と共に代謝機能によって対外に排出されていきますが、胎児の場合は代謝機能が未熟なのでカフェインの排出ができずに蓄積してしまう可能性があります。
カフェインが胎児へどのような影響を及ぼすか、はっきりとはわかっていません。
しかし、大量に摂取すると流産や死産のリスクが上がったり、胎児の成長を阻害し低出生体重児になると言われています。
そのためカフェインの摂取には注意が必要になってきます。
妊娠中の人のカフェインの摂取量はWHOではコーヒー3、4杯までが望ましいといわれていて、他国の保健省などでは1日200mg~300mgまでに制限することが望ましいと言われています。
板チョコ1枚(約50g)にはカフェインが10~20mg入っています。
これはコーヒー1杯の6分の1程度といわれています。そのため食べ過ぎに注意すれば1枚程度のカフェインの量ならさほど心配する必要はありません。
カロリー
チョコレートには砂糖や脂肪分が多く含まれているので、食べ過ぎるとカロリーの取りすぎになる可能性があります。
妊娠中にカロリーを摂りすぎると、産道に脂肪がつき難産になる可能性があります。
そうなると母子共に辛いお産になってしまうので、体重増加には気を付けなくてはいけません。
妊娠中の体重増加の目安としては、BMI18未満の人は10~12kg、BMI18~24の人は7~10kg、BMI24以上人は5~7kg程度といわれています。
またカロリーの摂りすぎは、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の原因になります。
これらの病気になると、母子ともに危険な状態になってしまい、また産後も継続的な治療が必要となってしまうので、妊娠中には気を付けなければいけない病気の一つです。
食べるときの注意

ではチョコレートを食べるときは、どのようなことに注意をしたらよいでしょうか?
量の注意
一度に沢山の量を摂りすぎないようにしましょう。
甘いものが好きな人は家にあるとついつい食べてしまうと思います。
そのため、買い置きや買いだめはしないようにしましょう。
またファミリーパックのような沢山入っているチョコレートだとついつい、量を沢山たべてしまいがちなので、少ない量が入っている包装のチョコレートを買うなど工夫をしてみましょう。
毎日食べ続けないように気を付ける
毎日食べてしまうと、カロリーの摂りすぎとなってしまう可能性があります。そのため、1週間に2.3回など決めて食べるようにしましょう。
チョコレートの良い点
チョコレートはカロリーやカフェインの問題で撮りすぎではいけませんが、チョコレートには良い成分がたくさん入っています。
特にカカオポリフェノールは生活習慣病の予防にもなるので、適度な量を摂ることは健康増進のためにもおすすめです。
また甘いものをとるとリラックス効果を得ることができます。
妊娠中は何かと心身共に疲れてしまうこともあります。そんな時は少しチョコレートを食べることでリラックスすることができるかもしれません。
カフェインの入ってる他の食材
カフェインはチョコレートのほかにも入っている食材がいくつかあります。
コーヒー

コーヒーにはカフェインが入っていることは有名です。1杯に約60mgのカフェインが含まれています。
コーラ

妊娠中は喉が渇くので炭酸飲料を飲む人も多いと思いますが、実はコーラにもカフェインが含まれています。
500mlのペットボトルには50mgのカフェインが含まれています。日常的に飲まれている場合は注意が必要です。
玉露

玉露のお茶は意外とカフェインを多く含んでいます。150mlの中に180mgのカフェインが含まれています。
このように意外な飲み物などにカフェインは含まれています。
知らず知らずのうちにカフェインの過剰摂取になってしまっている恐れもあるので、毎日摂取する飲み物はノンカフェインのものを選びましょう。
ノンカフェインのお茶や麦茶などは安心して飲むことができます。
バランスの良い食事を心がける

妊娠中はバランスの良い食事を心がけましょう。
妊娠中は体重が増えやすい時期です。特に妊娠後期になると、食事に気を付けていてもどんどん体重が増えていってしまいます。
そのため妊娠中はなるべく和食を中心とした献立がおすすめです。
塩分を抑えて、緑黄色野菜やきのこ類、納豆、魚、鶏ささみなどの食材をとりいれた食事をとると健康的な食事をすることができます。
栄養が偏ると、余計にチョコレートなどの甘いものが食べたくなってしまうことがありますので、まずは食事をきちんととることを心がけていきましょう。
栄養ドリンクなど注意
妊娠中は栄養ドリンクに注意する必要があります。
妊娠中は疲れやすいのでつい栄養ドリンクを飲みたくなってしまいますが、栄養ドリンクにはカフェインを多く含むものが多くあります。
特に眠気を摂るようなエナジーとリンク系はカフェインを多く含んでいますので、飲まないように気を付けましょう。
どうしても飲みたい場合は、妊娠中や授乳中でも飲めるといった記載があるものを選ぶようにしましょう。
まとめ
チョコレートは妊娠中でも取りすぎに注意すれば、リラックス効果を得られるものです。
肥満やカフェインの量などに気を付けながら適度な量を食べて、マタニティライフを少しでも快適なものにしていきたいですね。