もくじ
妊娠中には、食べ物や飲み物について敏感になってしまいますね。
赤ちゃんのことを思えばこそですね。
牛乳は、そのまま飲んでも大丈夫なのか、赤ちゃんにアレルギーを起こすことはないのかなど、気になることがたくさんあると思います。
ここでは、牛乳の栄養素、赤ちゃんのアレルギー、牛乳を飲む時の注意点、牛乳をどんなふうに飲むと効果的に栄養を摂ることができるのかなどについてお伝えします。
ぜひ、参考にしてくださいね。
牛乳とは?
牛乳に含まれている栄養素についてまとめました。
カロリー
各牛乳のカロリーを表にしました。
同じ牛乳でもカロリーが違いますね。
牛乳200g | 134kcal |
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濃厚牛乳のカロリー | 146kcal |
低脂肪乳のカロリー | 92kcal |
脱脂乳のカロリー | 66kcal |
タンパク質
筋肉や内臓を作る成分として重要な栄養素です。
酵素やホルモンの原料になるものです。
カルシウム
牛乳には、カルシウムが豊富に含まれています。
さらに、牛乳にはカルシウムを吸収を高めるリンが程よい量で入っています。
ビタミンB2
エネルギーの代謝、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。
ビタミンB12
葉酸と一緒に赤血球を作るのに関係しています。
のり以外の植物性の食品には、ほとんど含まれていません。
アミノ酸
必須アミノ酸のうち、リジンが豊富です。
ご飯やパンにには、リジンが少ないので、食後に牛乳を組み合わせると効果的に栄養が摂れます。
牛乳を飲むのに不安な理由は?

妊娠中に牛乳を飲むことを不安に思う人もいるでしょう。
赤ちゃんのアレルギーや牛乳を生で飲むことなどについてお話しましょう。
アレルギーが心配
妊娠中に牛乳を飲むと、赤ちゃんへのアレルギーが心配になる人もいるかもしれませんね。
結論からお話しますと、牛乳アレルギーを持っていなければ、妊娠中に牛乳を飲んでも問題ありません。
妊娠中に牛乳を飲んでも、赤ちゃんが牛乳アレルギーになるとは限りません。
むしろ、妊娠中に赤ちゃんのアレルギーを予防するために、ママがアレルギーを起こす食品を食べないことは奨励されていないのです。
自己判断で特定の食品を食べないでいると、ママと赤ちゃんに栄養的な悪影響を引き起こすリスクがあるといわれています(参考文献1)。
複数のアレルギーを持っていたり、牛乳を飲んで皮膚に発疹や口の中がザラザラしたことがあったりするなど、何らかの変化を感じたことがあれば、妊娠中にはより強く出ることがありますので、注意したほうがいいですね。
冷たいまま生で飲んでも大丈夫?
牛乳を生のまま冷たい状態で飲んでも大丈夫ですが、胃腸に負担になることがあります。
妊娠中は、胃腸の機能が落ち、消化不良や下痢などになることがあります。
冷たい過ぎる牛乳をたくさん飲まないほうがいいでしょう。
牛乳を飲む時に注意したいポイント

妊娠中に牛乳を飲むときに、注意したいことをお話します。
量
厚生労働省が発表した「妊産婦バランスガイド」には、1日の牛乳・乳製品の量の目安量が記されています。
それによると、牛乳は1日にコップ1杯(200ml)か、よく飲んでもコップ2杯(400ml)までとなっています。
乳製品には、他にもたくさんの種類がありますので、色々な種類の乳製品から栄養を摂るようにしましょう。
栄養が豊富だからといって一日に何度も牛乳を飲むと、カロリーオーバーになる可能性がありますし、栄養が偏ってしまいます。
飲んだ後の確認
妊娠中は、普段よりも免疫機能が弱くなっています。
軽い症状だったアレルギーが強く出たり、アレルギーを持っていなくても症状が出たりするかもしれませんので、注意しましょう。
下記に当てはまる人は、牛乳を積極的に飲むのは避けておくのが無難です。
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- アレルギー体質
- 牛乳アレルギーがある
- 牛乳を飲んで発疹や皮膚が赤くなったことがある
- 牛乳を飲んで口の中がザラザラした、かゆくなった、痛くなったなど
また、妊娠中は、普段大丈夫なことでも、不調をきたしやすいものです。
冷たい牛乳を飲んで、お腹の調子が悪くなることもありますので、注意しましょう。
摂取しすぎると危険なこと
妊娠中に牛乳を飲み過ぎると、カロリーオーバーや栄養の偏りが心配です。
【カロリーオーバー】
牛乳のカロリーは、初めに説明したとおりですが、普通の牛乳でコップ1杯(200ml)で約134kcalあります。
濃厚牛乳は、146kcalです。
栄養があるからといって、水やお茶の用にたくさん飲んでいるとカロリーオーバーになってしまいますので注意が必要です。
食事やおやつのときなど、時間を決めて飲むようにするといいですね。
【偏った栄養】
含まれる栄養を重要視するがために、同じ物をたくさん食べると栄養が偏ってしまいます。
これは、他の食品にも言えることですが、同じ食品を続けて食べないようにできるといいですね。
乳製品には、他の種類もありますので色々と組み合わせて食べましょう。
どのような摂取方法がよいか

Couleur / Pixabay
牛乳はどのような方法で摂ると良いかをお話しましょう。
そのまま飲む
手軽に牛乳の栄養をものにするには、そのままの状態で飲むと良いでしょう。
朝食やおやつのときなどに、飲めると簡単ですね。
ただ、お腹の調子が良くないなど、熱を加えた方が飲みやすい場合は加熱しても構いません。
加熱する
牛乳に豊富に含まれているカルシウム、タンパク質、ビタミン類などは、加熱してもほとんど変化しないといわれています(参考文献2)。
また、牛乳に砂糖を入れたりコーヒーと一緒に飲んだりしても、カルシウムやその他の栄養素には変化がないとされています。
牛乳をそのまま飲むのが苦手な人には、嬉しい情報ですね。
シチューなど

ホワイトソースなどにして、シチューやスープなどで牛乳を摂る方法もあります。
様々な料理に使えて便利ですね。
ココアやコーヒーと一緒に

ココアやコーヒーは、そのままではほとんどビタミン類を摂ることができません。
でも、牛乳と一緒に飲むことによってビタミン類を摂ることもでき、カフェインの量も少し抑えることができますので妊娠中にはおすすめです。
ただし、おいしいからといって飲みすぎないようにしましょう。
バランスよい食事を心がけよう
栄養が豊富な牛乳ですが、ビタミンCとビタミンEの含有量は少ないのです。
そのため、牛乳とこれらのビタミン類を組み合わせることによって、効果的に栄養バランスが整います。
食後に1杯
主食、主菜、副菜とバランスの取れた食事と共に、一杯の牛乳を飲むことで効率よくビタミンを補給することが可能です。
牛乳のままはちょっと飲みにくいという人は、コーヒー牛乳やミルクティー、きなこや砂糖を混ぜるなどの飲み方で、デザート感覚で飲んでもいいですね。
牛乳で仕立てたスープ・シチュー
牛乳を入れたスープやシチューにブロッコリーを入れると更にビタミンCも摂れて栄養バランスがいいですね。
具だくさんのシチューやスープにすると、メイン料理になりますよ。
かぼちゃポタージュ

かぼちゃのポタージュスープに牛乳を加えて作るとビタミンEも摂れて、栄養バランスが良くなります。
冷製スープもおいしいですね。
シェイクにする
バナナやマンゴーなど牛乳と組み合わせて、シェイクを作るとそれだけでもいいおやつになります。
きなこと組み合わせると、便秘にも良い飲み物になりますよ。
まとめ
牛乳の栄養素、赤ちゃんのアレルギーについて、牛乳を飲む時の注意点、効果的に牛乳の栄養を摂る方法などについてお伝えしました。
牛乳は、簡単にカルシウムなどの栄養が取れる食品です。
アレルギーを持っていなければ、そのまま飲んで頂いて大丈夫です。
妊娠中に牛乳を飲んでも、赤ちゃんへのアレルギーを心配することはありません。
牛乳が苦手な人でも飲める料理もありますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ママと赤ちゃんの健康ためにも、効率よく栄養が摂れるといいですね。