排卵チェッカーとは?検査方法や選び方【看護師が解説】

最近では、「妊活」が知られてきました。

妊娠を希望し、妊娠をするための活動をしている「妊娠活動」の略称のことです。

妊娠するためには、卵子と精子が受精できるように、女性の排卵日付近にあわせた性行為が大切となります。

卵子や精子にも寿命があるからです。

排卵日を知るにはどうしたら良いでしょうか。

基礎体温を計ったりおりものの変化を見たり…も良いですが、排卵日を自宅で気軽に知ることが出来るアイテムとして排卵チェッカー(排卵検査薬)があるのでご紹介いたします。

排卵日とは?

排卵日はいつ?

排卵日は女性の生理周期によりますが、平均的な28日周期とした場合は、生理開始から14日目ぐらいです。

排卵のしくみは?

平均的な女性の場合、生理は1週間程度で終了し、その後、1週間程度かけて卵胞ホルモンの分泌により排卵の準備が行われ、黄体形成ホルモン(LH)の作用により排卵を起こします。

排卵後は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用により、子宮内膜を厚くし受精卵を受け止める準備をします。

受精卵が来なかった場合、排卵後約2週間で不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、それが生理の出血になります。

妊娠の確立が高い時は?

妊娠検査薬

妊娠するためには、まずは精子と卵子が出会い受精する必要があります。

そのためには、受精しやすいタイミングで性行為を行うのが妊娠の確率が高くなりますよね。

では、具体的にはどう考えたら良いでしょうか。

精子の寿命と受精可能時間は?

精子の寿命は射精後約72時間と言われていますが、まれに一週間ほど生存する精子も。

寿命と受精可能時間は異なり、精子の受精可能時間は射精後6時間程度から72時間程度と言われています。

より精子が新鮮な48時間程度の方が受精はしやすいです。

 

卵子の寿命と受精可能時間は?

卵子の寿命は約24時間です。

精子と違い、排卵直後から受精可能ですが、受精可能時間は排卵後約12時間程度となります。

ベストな受精タイミングは?

上記の卵子と精子の特性からすると、卵子の受精可能時間内に受精可能時間な精子が到着する必要があります。

では、性行為のタイミングが1日(24時間)で1回だとした場合を仮定します。

つまり、12時間程度しか受精可能時間のない、排卵された卵子のもとに、受精可能時間が48時間程度ある、受精可能な精子が既にスタンバイしているという状態がベスト。

そのためにはどうじたら良い?

基本的には、排卵のタイミングは自分では調整できませんが、射精(性行為)のタイミングは調整できることが多いので、排卵のタイミングにあわせて性行為を行うということが、妊娠の確率を高めることにつながります。

そのために、排卵のタイミングを知ることが重要です。

排卵検査薬(排卵チェッカー)とは

排卵検査薬

排卵検査薬

妊娠の確率を高めるために排卵のタイミングを知ることが重要と書きましたが、その排卵のタイミングを知ることが出来るのが排卵チェッカー(排卵検査薬)です。

個人差は大きいのですが、排卵を起こす黄体形成ホルモン(LH)は排卵直前に増えて2日ほど尿に分泌され徐々に減ってきます。

この波をLHサージと言います。分泌がはじまり約36時間後に排卵があるのですが、排卵チェッカーは黄体形成ホルモン(LH)に反応する検査です。

自宅で尿検査を行い、黄体形成ホルモン(LH)の分泌や量の変化を確認するものになります。

排卵検査薬(排卵チェッカー)の検査方法は?

排卵検査薬(排卵チェッカー)の検査方法としては、大きく分けて

  • 尿検査で行う方法
  • 唾液で検査する方法

の2つがあります。

尿検査で行う方法

検査紙を尿にひたして、その反応を見る検査方法です。

以前から一般的に用いられている方法ですね。

個人差はありますが、何日間か検査を続け、変化を見る場合が多くなります。

尿中の黄体形成ホルモン(LH)に反応して、陽性のマークがでるもの、黄体形成ホルモン(LH)の量によって陽性のラインの本数が変わるものもあります。

唾液で検査する方法

唾液の模様を専門の機械で見て、模様の変化により排卵期を予測する方法です。

排卵期には唾液の結晶成分がシダ状になると言われており、それを観察する比較的新しい方法となります。

排卵検査薬(排卵チェッカー)の選び方

ネットで検索するといくつもある排卵チェッカーですが、何を基準に選べば良いでしょうか。

それぞれの特徴を理解し、自分にあったものを使用しましょう。

コストパフォーマンスはどうか

コストパフォーマンス

尿検査タイプの場合、妊娠検査薬のように1本で終了することは少なく、何度も使うのでコストパフォーマンスは重要になってきます。

海外製、日本製とあり海外製の方が安いことが多いです。

しかし、使いやすくわかりやすいのは日本製であるという口コミが多いのも事実

また、唾液で検査するタイプは慣れない難しいですが、検査キットが半永久的に使えるという点では経済的でしょう。

 

尿検査の場合、陽性ラインの見方はマークか複数のラインか

基礎体温表と妊娠検査薬

基礎体温表と妊娠検査薬

陽性の場合にマークがでるタイプのものだと、陽性か陰性がわかりやすいですが、ホルモン量の変化を見ることは難しくなります。

反対に、複数のラインで判断するものだと、徐々にラインの数が減ったり増えたりとホルモン量の変化もわかりやすいです。

使い方は難しいか

尿検査タイプは、陽性陰性の表示、ライン数の変化などで比較的初心者でもわかりやすいですが、唾液を検査するタイプは模様から判断することになるので、慣れるまでは難しいかもしれません。

排卵検査薬(排卵チェッカー)の使い方

尿検査タイプ

排卵を起こすホルモンである、黄体形成ホルモン(LH)の変化を見るので、排卵日の約3日前から使用し、黄体形成ホルモン(LH)が検出されはじめるのを待ちます。

平均的な28日の生理周期の女性の場合、生理開始から11日目から使い始めると良いでしょう。

2、3日間後に黄体形成ホルモン(LH)が検出されなくなるまで使用します。

個人差があるものの黄体形成ホルモン(LH)が分泌されているのは約48時間で分泌が始まって約36時間で排卵することを考えると、黄体形成ホルモン(LH)の分泌開始を知るためには、可能なら1日朝晩2回の検査をおすすめです。

また、その際、朝一番の早朝尿だと濃縮されており誤差が起こりやすくなるため、朝一番の尿は避けた方が無難。

性行為のタイミングは、黄体形成ホルモン(LH)が検出されてから24時間(前後12時間)ぐらいがベストになります。

唾液検査タイプ

専用キットに唾液をつけて唾液を観察するもので半永久的に使えるので、慣れるまでは毎日観察して唾液の結晶成分がシダ状に変化するのを待ちます。

寝起きの唾液がお勧めで、検査の前の2時間は飲食をしないようにします。

排卵検査薬(排卵チェッカー)の購入方法

尿検査タイプ

インターネットでも薬局などでも購入できますが、薬局では、薬剤師のいるところで薬剤師との対面販売となりました。

インターネットの場合は、ネット上で薬剤師からの簡単な問診に答えて購入できます。

また、不妊治療中の病院で購入したり個人輸入などで海外製品の購入も可能です。

唾液検査タイプ

唾液検査タイプの排卵検査薬は、現在はプチアイビスという商品が主流だと思いますが、こちらはインターネット通販のみで、薬剤師のいる薬局でも販売しておりません。

排卵検査薬(排卵チェッカー)の紹介

代表的な排卵検査薬を紹介してみましょう。

尿検査タイプ

以下の3つは尿検査タイプのものです。

【第1類医薬品】ドゥーテストLHa排卵日予測検査薬12本入り

こちらの商品は、尿検査タイプで、陰性なら一本、陽性なら二本の線がでます。

12本入りがあるのでコスパは抜群。

【第2類医薬品】ドゥーテスト・hCG 妊娠検査薬 2回用
ドゥーテスト
参考価格:¥ 1,296
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¥ 639
AI²ドラッグ

【第1類医薬品】チェックワンLH・II排卵日予測検査薬5本入り

こちらも、ドゥ―テストと同様で、陰性なら一本、陽性なら二本の線がでます。

お店にもよりますが、ドゥ―テストの3分の2ほどのお値段のことが多いですが、5本入りと数が少ないので、少しだけ使いたい方にお勧め。

チェックワンLH・II排卵日予測検査薬5本入り

【第1類医薬品】ハイテスターH 10回用

こちらは、陰性なら一本、陽性なら二本から四本の線がでます。

LHの量に応じて、線が増えていくのでLHの量の変化がわかりやすいです。

反面、尿の濃さなどにより誤差も生じやすいので注意が必要となります。

【第1類医薬品】ハイテスターH 10本
ハイテスターH
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唾液検査タイプ

以下は、唾液検査タイプです。

プチアイビス

唾液を専用キットにつけて観察します。

半永久的に使えるのでコスパは抜群

寝起きの唾液で検査をし、検査前の2時間は飲食をしないようにしますが、口の中の状態は変化しやすく、慣れないと精度も低くわかりにくいかもしれません。

排卵検査薬(排卵チェッカー)を使う時の注意点

女性

排卵検査薬を使う場合の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。

以下の点に気を付けて使いましょう。

陽性反応が続く(尿検査タイプの場合)

検査薬に反応する黄体形成ホルモン(LH)は、平常時から少量ずつ分泌されているので、それを検出している可能性も。

検査を続けてみて、排卵日前に反応が濃くなるかを確認しましょう。

また、不妊治療でホルモン治療などをしている場合も陽性とでることがあります。

陰性が続く(尿検査タイプの場合)

黄体形成ホルモン(LH)が分泌されず、無排卵の可能性もありますが、LHサージが平均より短い間で終わってしまい、検査した時間では検出されていない可能性もあります。

検査間隔を短くしてみましょう。

タイミングをあわせても妊娠しない

排卵検査薬とは、排卵の有無を確認するものではなく、排卵をうながす黄体形成ホルモン(LH)を検出するものですので、黄体形成ホルモン(LH)が検出されていても、実際には排卵していない可能性があります。

また、排卵していても卵管の詰まりなど別の問題で妊娠できない可能性も。

いずれにしても、疑問に思う場合は病院を受診するなど専門家に相談することをお勧めします。

まとめ

  1. 排卵日は平均で生理開始から14日後で、黄体形成ホルモン(LH)の作用により排卵が起きる。
  2. 卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は約3日で受精可能時間はもっと短い。
  3. 妊娠するためには、卵子と精子が受精可能時間内に出会う必要がある。
  4. 排卵のタイミングを知るためのものとして排卵検査薬(排卵チェッカー)はある。
  5. 排卵検査薬には、尿検査と唾液で検査するタイプがある。
  6. 尿検査タイプの方が、使い捨てで慣れるまでは黄体形成ホルモン(LH)の量の変化がわかりやすいが、唾液検査タイプの方が半永久的に使えてコスパが良い。
  7. 尿検査タイプ、唾液検査タイプとそれぞれ長所短所があるので、自分にあった方法を取り入れる。