妊活応援なび

赤星ポテ子

第6回

大晦日に妊活中のAちゃんに「フォロー外させていただきます」と言われた

ポテ子さんへのフォローを解除させていただきます。
ごめんなさい。

寝耳に水とはまさにこのこと。

大晦日恒例の紅白を観ていたときのことだった。

メッセージを受け取る10分ほど前に、私がInstagramにアップした、タクゾー(3歳息子)の写真がAちゃんの胸をざわつかせてしまったようだ。

Aちゃんが私のフォローを外した理由

Aちゃんは私と同じ年で一人目治療中。

私はタクゾーを体外受精で授かり、今は二人目不妊治療中だ。

数年前に妊活を通してSNSで知り合い、以来時々SNSでやり取りをする仲になった。

私も一人目は不妊治療で息子を授かったので、妊活中の人達が子どもの写真を見るのがつらい気持ちはよくわかっていた。
そのつもりだった。

Aちゃんには私の息子と同じくらいの年齢の甥っ子がいる。

甥っ子の話や、一緒に遊んだときの写真をInstagramにアップするので、かつて私が感じたほど、Aちゃんは気にならないのだと思い込んでいた。

私が時々話す息子の話に、Aちゃんはいつもあいづちを打って笑顔で聞いてくれた。

だから私はAちゃんが無理をしていることに気づかず、甘えていた。

私の想像力が明らかに足りていなかった

一人目治療中、子どもが一生出来ないかもしれないと悩んでいた私は、今は子どもがいることが当たり前で私の生活の全てだ。

今でこそ子どもの写真を見ても気にならないが、二人目治療中の今、兄弟姉妹が仲良くしている写真を見かけると胸がちくりと痛む。

Aちゃんはずしりと胸をえぐられる気持ちになるのだろう。

私がかつてそうだったように。

私は息子を授かるまで、11回も体外受精を繰り返し、やっと息子を授かることができた。

たとえどんなに人より苦労して授かったとしても、経験したつらさは忘れていくものなのかもしれない。

私たちを大きく隔てる「授かった」という事実

「赤ちゃんや小さな子どもの投稿以外にも妊活のネタを見るのがつらい」

Aちゃんは金銭的などの問題で、治療をこれ以上続けられず、このままやめるべきが悩んでいる。

私も今、一人目と二人目治療でお金をだいぶ使ってしまった。

一人目のときと同じように、治療を続ければ、もしかしたらまた「奇跡」は起こるかもしれない。

今目の前にいる息子の将来のために、もしかしたら起こるかもしれない「奇跡」のために、妊活というギャンブルを続けるわけにはいかない。

そう考えるようになり、治療のやめ時を真剣に考えるようになってからは、不妊治療の話を私も聞くのが嫌になった。

今は不妊治療を頑張っている人をみると羨ましく思えたり、苦労して授かった人の話を聞く度に、もうちょっとやり続けた方がいいんじゃないかと焦る気持ちが出てくる。

これ以上治療を続けられないというジレンマ。

妊活の勉強のために不妊治療に関する本を読んだり、検索魔だった私が、読みかけの妊活本が山積みになったまま2016年ももう終わってしまった。

私が治療を辞めることは、二人目をあきらめることになるが、Aちゃんにとって治療を辞めることは、「子どもがいる人生」をあきらめることだ。

Aちゃんが感じるジレンマは、私の辛さと比べ物にならない。

最後に

最後にAちゃんに無理なお願いをしてみた。

「表立って言えないけど同じように悩んでいる人は多いと思うから、このやり取りをブログに書いてもいい?」

私の無茶なお願いに、Aちゃんは心よく快諾してくれました。

「フォローを外す」ということを本人に伝えるのは、すごく勇気がいる行動だ。

特になにも言わずフォローを外す人も多い中、誠意ある対応をしてくれたAちゃんの優しさに本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。

Aちゃん、しばらく疎遠になってしまうけど、おめでたい報告と共にまた会える日を願ってます!

さようなら、またいつか会える日まで。

2017年がAちゃんにとって良い年になりますように。

よろ子宮スタンプ

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